Story
オーストラリアの製造業はサービス業の成長鈍化に伴い縮小に転じる

Summary
S&Pグローバルが発表した速報版PMIデータによると、オーストラリアの製造業は9月に縮小し、サービス業の活動も大幅に減速した。これは、金利上昇と高インフレが経済に重くのしかかり始めていることを示している。
オーストラリアの製造業は9月に縮小に転じ、主要産業であるサービス業の成長も大幅に減速した。これは景気減速を示唆する速報値である。
民間部門の健全性を示す主要指標であるS&Pグローバル・フラッシュ・オーストラリア総合PMIは、8月の52.7から9月には50.8に低下し、ここ3ヶ月の成長率の中で最も低い伸び率を示した。
製造業の低迷、サービス業の減速
総合PMIの低下は、工場生産の著しい落ち込みが主な要因である。製造業の速報値PMIは8月の52.0から49.3に低下し、景気拡大と縮小の分岐点となる重要な50ポイントを下回った。
新規製造受注の減少が、この低迷の主な要因である。一方、サービス業PMIは51.4を記録し、8月の53.2から大幅に減速したものの、依然として拡大を示している。
需要圧力の顕在化
Ad表面的な数字の裏側では、需要の弱まりがデータで明らかになった。新規受注額は3ヶ月連続で増加したものの、その伸び率はこの期間で最も鈍化した。
特に海外需要の弱さが顕著で、新規輸出受注は6ヶ月間で5回目の減少となった。S&Pグローバルはこの傾向を、苦境に陥っている製造業と関連付けている。
経済情勢
オーストラリア経済は、高インフレと金利上昇という二重の逆風に直面しており、景気減速が見られる。データは、オーストラリア準備銀行(RBA)の金融引き締め策が、需要抑制という意図した効果を発揮していることを示唆している。
市場は、RBAが次回の会合で25ベーシスポイントの利上げを実施すると広く予想している。これは、中央銀行がインフレ抑制策を継続する中で、今年4回目の利上げとなる。