Story
ServiceNow株が急落、第2四半期決算発表を前に警戒感強まる

Text size
Background
エンタープライズソフトウェア大手のServiceNow(銘柄コード: NOW)の株価は、7月22日の午前中の取引で3.8%下落した。同日の市場取引終了後に予定されている2026年第2四半期の決算発表を控え、投資家がポジションを減らす動きが広がった。
決算への根強い警戒感
投資家の慎重姿勢の背景には、同社の最近の決算発表後の株価の動きがある。過去2回の四半期決算では、売上高が市場予想を上回った場合でも、発表後に株価が急落した経緯があり、今回も警戒感が先行している。オプション市場の動向は、決算発表後に株価がどちらかの方向に約11%変動する可能性を示唆しており、ボラティリティの高さが意識されている。
アナリストの弱気な見方が重荷に
決算発表直前に公表されたアナリストの弱気なレポートも、株価の直接的な下押し要因となった。Investing.comによると、複数の証券会社が慎重な見方を示している。
Ad- KeyBancは、投資判断を「アンダーウェイト」、目標株価を85ドルで据え置いた。同社は、ServiceNowが7月1日に導入した新しいAIネイティブの料金体系(Foundation, Advanced, Prime)を前に、顧客が価格を固定するために最大9ヶ月も契約更新を前倒しした可能性を指摘。これにより短期的な受注は水増しされる一方、潜在的な需要が覆い隠される恐れがあるとの懸念を示した。
- CLSAは7月21日付でカバレッジを開始し、投資判断を「アンダーパフォーム」、目標株価を72ドルとした。アナリストのBhavtosh Vajpayee氏は、現在の株価はAIプラットフォームの成功という楽観的なシナリオを既に織り込んでおり、業績が期待外れだった場合の下値リスクが大きいと分析している。
また、過去90日間で38人のアナリストが同社のEPS(1株当たり利益)予想を引き下げた一方、引き上げたアナリストは一人もいなかったことも、市場心理を悪化させている。
市場全体の地合いも悪影響
当日の市場環境も追い風とはならなかった。ハイテク大手各社の決算発表が続く中、ナスダック総合指数が0.4%下落するなど、テクノロジーセクター全体で慎重な姿勢が広がっている。ソフトウェア関連株も軟調に推移し、ServiceNow株は地合いの悪さも相まって売りが優勢となった。