Story
ServiceNow株が大幅安、提携先IBMの業績不振が響く

Summary
企業向けソフトウェア大手のServiceNowの株価が、提携先であるIBMが発表した期待外れの第2四半期暫定決算を受けて大幅に下落した。IBMとの関係性の深さから、同社の業績不振に対する懸念が直接的に波及した。
企業向けソフトウェア大手のServiceNow(NOW)の株価が、提携先であるIBMが発表した期待外れの第2四半期暫定決算を受けて大幅に下落した。IBMとの関係性の深さから、同社の業績不振に対する懸念が直接的に波及した形だ。
IBMの業績不振が波及
IBMが発表した第2四半期の暫定売上高は172億ドルとなり、市場コンセンサス予想の178億6000万ドルを大きく下回った。同社のアービンド・クリシュナCEOは、この結果を「期待外れ」と表現し、Zメインフレーム事業および関連ソフトウェアの不振が主な要因であると説明した。
この発表を受け、企業向けソフトウェアセクター全体に売りが広がり、特にIBMと密接な関係にあるServiceNowの株価は、午前の取引で一時6.4%下落した。
提携関係の深化が裏目に
ServiceNowとIBMは長年にわたり緊密な協力関係にあり、先週にはAI活用に向けたデータ基盤の近代化を目的とした提携拡大を発表したばかりだった。この関係深化が、IBMの業績に対する市場心理の悪化がServiceNow株に直接的な売り圧力をもたらす「連れ安」の構図を強める結果となった。
Ad投資家は、IBMの不振がServiceNowの事業にも影響を及ぼすリスクを警戒している。ServiceNow自身も7月22日に第2四半期決算の発表を控えており、それまでは様子見ムードが広がりやすい状況だ。
市場の動向と今後の見通し
市場全体では、6月の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回る伸びとなり、インフレ鈍化への期待が一時高まった。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)のウォラー理事が追加利上げの可能性を示唆するタカ派的な発言を行ったことで、市場の楽観論は後退した。
アナリストの動きとしては、UBSがServiceNowの投資判断を「中立」に据え置きつつ、目標株価を100ドルから115ドルに引き上げたが、IBMショックによる売りを食い止めるには至らなかった。MicrosoftやOracleといった他の大手ソフトウェア株も下落しており、セクター全体への逆風が強まっている。