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ロシュ株が上昇、通期見通し維持と主力薬の好調な売上が好感

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スイスの製薬・診断薬大手ロシュの株価が23日、1.7%上昇し343.6スイスフランで取引されました。同日、スイス証券取引所の取引開始前に発表された2026年上半期決算は、市場の不透明感を払拭する内容となり、投資家から好感されました。
為替の逆風を上回る実質的な成長
2026年上半期のグループ売上高は、スイスフラン高の影響を受け、スイスフラン建てでは前年同期比2%減の303億6000万スイスフランとなりました。しかし、為替変動の影響を除いた恒常為替レート(CER)ベースでは6%の増収、米ドルベースでは8%の増収となり、事業の堅調な成長が示されました。
市場が最も注目したのは、会社側が2026年通期の業績見通しを据え置いた点です。ロシュは、恒常為替レートベースでの1桁台半ばのグループ売上高成長と、1桁台後半のコア1株当たり利益(EPS)成長という従来の見通しを再確認しました。これにより、投資家の間で懸念されていた下方修正のリスクが後退しました。
主力製品の販売とアナリストの評価
Ad決算発表後、アナリストからも好意的な見方が相次ぎました。UBSは、ロシュの投資判断を「買い」、目標株価を376スイスフランで据え置きました。同行のレポートによると、第2四半期の医薬品売上高は市場コンセンサスを1%上回りました。
製品別の売上高は、市場予想との比較で明暗が分かれました。
- 血友病治療薬「ヘムライブラ」:予想を4%上回る
- がん免疫薬「テセントリク」:予想を3%上回る
- 乳がん治療薬「パージェタ」:予想を11%上回る
- 眼科用薬「バビースモ」:予想を8%下回る
この日の米国株式市場が軟調に推移する中、ロシュの株価上昇はセクター全体の動きではなく、同社固有の要因によるものとみられています。決算内容と通期見通しの維持が、投資家に買い安心感を与えた形です。