Story
レイサーチ株が27%急落、第2四半期の暫定決算が予想を大幅に下回る

Summary
スウェーデンの医療ソフトウェア企業レイサーチ・ラボラトリーズは、2026年第2四半期の暫定決算が市場予想を大幅に下回ったことを受け、株価が27%以上急落した。米国での大型案件の遅延が響き、売上高と営業利益が大幅に減少した。
スウェーデンのストックホルムに上場するがん治療ソフトウェア開発企業、レイサーチ・ラボラトリーズ(RaySearch Laboratories)の株価は、2026年第2四半期の暫定決算が市場予想を大幅に下回ったことを嫌気され、27.4%急落し162スウェーデン・クローナ(SEK)で取引された。株価は過去1年で最も低い水準に沈んだ。
業績悪化の背景
同社が発表した暫定決算によると、2026年第2四半期の業績は以下の通りとなった。
- 純売上高は前年同期比で減少
- オーガニック成長率はマイナス8%
- 営業利益は前年同期から大幅に減少
経営陣は業績不振の理由について、米国における複数の大型案件がキャンセルされたのではなく、契約締結が後ろ倒しになったためと説明している。しかし、売上高の落ち込みは深刻で、同社の重要な北米市場における回復ペースへの懸念を強める結果となった。2026年第1四半期にも既に大幅な減収を記録しており、厳しい状況が続いている。
Ad市場の反応と今後の見通し
この業績警告を受け、同社株は売りが殺到し、52週来安値となる160.1SEKを付ける場面もあった。同日のOMXストックホルム30種指数が小幅な下落にとどまる中、レイサーチ株は個別の悪材料を一身に受ける形となった。
一方で、第2四半期の受注高は前年同期比で改善しており、同社の主力製品である「RayStation」や「RayCare」への潜在的な需要が依然として根強いことを示唆している。しかし、収益認識は契約の最終締結に左右されるため、投資家は短期的な不透明感を織り込んでいる。
市場の信頼を回復するには、延期された米国案件がいつ収益として計上されるのか、同社が明確な見通しを示すことが不可欠となる。完全な第2四半期決算の発表を前に、投資家の間では慎重な姿勢が広がる可能性が高い。