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英国QinetiQ株が急伸、新財務相就任で防衛費拡大に期待

英国の防衛技術大手キネティック・グループ(Qinetiq Group PLC)の株価が21日の取引で急伸した。国防費の大幅な増額を公約してきたジョン・ヒーリー元国防相が新財務相に任命されたことが好感され、英国の防衛予算が拡大するとの期待が市場で高まっている。
ヒーリー氏の財務相就任が追い風に
アンディ・バーナム新首相は20日の市場取引終了後、ヒーリー氏を財務相に任命したと発表。ヒーリー氏は2026年6月に国防相を辞任した経緯があり、その際、前政権が軍に十分な資源を投入せず国家安全保障を危険に晒していると公に批判していた。
シティのアナリストは21日に発表した顧客向けメモで、ヒーリー氏の就任は防衛セクターにとって「明確なプラス材料」との見方を示した。投資家は、同氏の財務相就任が英国の防衛支出の段階的な引き上げに繋がる確実な兆候と捉えている。ヒーリー氏は過去に以下のような政策を提唱している。
- 軍事支出に限定した公債「防衛債」の発行
- 防衛費をGDP比3%まで引き上げる目標設定
さらに、バーナム政権が調達契約において英国企業を優先する方針を掲げていることも、売上の大部分を英国防省から得ているキネティックのような国内企業にとって、さらなる追い風となる可能性がある。
Ad防衛セクター全体が上昇
この日の上昇はキネティックに限らず、英国の防衛セクター全体に及んだ。バブコック・インターナショナル(Babcock International)はFTSE 100種総合株価指数の構成銘柄で上昇率トップとなり、BAEシステムズ(BAE Systems)も堅調な値動きを見せた。
キネティックの株価は、この日の取引で一時3.5%高の468ペンスまで上昇。日中高値は475.4ペンスを付け、前日の終値452ペンスを大きく上回った。
企業独自の好材料も株価を支援
政治的な期待感に加え、キネティック自身のファンダメンタルズも株価を支えている。同社は記録的な受注残高を抱え、自社株買いプログラムも継続中だ。また、今週開催されているファンボロー国際航空ショー(7月20日~24日)に出展しており、アナリストや投資家との会合を設けるほか、レーザー指向性エネルギー兵器技術などを披露しており、同社への注目度が高まっている。