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米財務省の国債買入拡大でドル全面安、ポンドは対ドルで上昇

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Aug 21, 20261 min read
米財務省の国債買入拡大でドル全面安、ポンドは対ドルで上昇
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米財務省が長期国債の利回り上昇を抑制する意向を示唆したことでドルが全面安となり、英ポンドが対ドルで上昇した。市場のリスク選好センチメントが改善し、高ベータ通貨であるポンドに買いが集まっている。

米財務省の措置がドル安の引き金に

今回の値動きの主な要因は、米国財務省が水曜日に発表した予想外の措置にある。財務省は、流動性供給を目的とした国債買入オペを20億ドル追加で実施する計画を公表した。これは、当局が最近の長期国債市場の売り(利回り上昇)に対して懸念を抱いているシグナルと市場に受け止められた。

この発表を受け、米国の長期国債利回りは直ちに約10ベーシスポイント低下した。市場の不安心理が和らいだことで、安全資産とされるドルが売られ、よりリスクの高い資産へと資金が向かう流れが生まれた。

市場への影響と専門家の見方

オランダの金融大手INGのグローバル市場責任者であるクリス・ターナー氏は、「この予想外の発表は、財務省が最近の長期債市場の売りを快く思っていないことを示している」と指摘。これにより「米国債市場に下支えが入った」との見方が広がり、今夏の市場における主要な脅威の一つが取り除かれたとの分析を示した。

ターナー氏は、この環境がキャリートレードを後押しすると予想している。ドルインデックス(DXY)については、99.40~100の支持圏を割り込んだことで、次の下値目標は98.65、リスク資産の上昇が続けば98まで下落する可能性があるとみている。

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ポンドとユーロの動向

木曜日のポンド高は、英国の国内要因ではなく、完全にドル安と世界的なリスクセンチメントの改善によってもたらされた。この日、英国からは重要な経済指標の発表はなく、ポンドは「リスクオン・ドル安」環境に典型的な反応を見せた形だ。

ユーロも対ドルで上昇しており、INGが9月末の目標としていた1.17ドル近辺で取引されている。ターナー氏は、短期的には1.1700ドルが抵抗線となる可能性があるものの、これを上抜ければ次の目標は1.1790ドルになるとの見方を示した。また、欧州中央銀行(ECB)が水曜日に発表したデータによると、過去12ヶ月間で海外投資家がユーロ圏の証券を約1.1兆ユーロ買い越しており、米国資産からの資金分散の動きがユーロを中期的に支える要因となっている。

今後の注目点

今後は米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言が焦点となる。水曜日に公表された7月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は全体的にハト派的な内容と受け止められた。木曜日には、7月の会合で利上げに投票したタカ派のメアリー・デイリー(サンフランシスコ連銀総裁)と、投票権のないアルベルト・ムサレム(セントルイス連銀総裁)の講演が予定されており、両氏の発言がドルの新たな下値水準を試す可能性がある。

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