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ポンド下落、米政策の不透明感とイラン制裁を警戒

週明け24日の外国為替市場で英ポンドが対ドルで下落した。市場参加者が米国の金融政策に関する新たな手がかりや、イランに対する追加制裁の発表を待つ中、ドル相場の先行き不透明感がポンドの重しとなった。日本時間24日午後5時40分時点で、ポンドドル相場は0.10%安の1ポンド=1.3631ドルで推移している。
ドル政策の不透明感が重荷
この日のポンド下落は、英国固有の材料ではなく、主にドルを巡る動向に起因している。市場では、ベッセント米財務長官が同日中に新たな対イラン制裁を発表するとの観測が広がっている。INGのグローバル市場責任者であるクリス・ターナー氏は、この動きが米・カナダ間の貿易摩擦の再燃と相まって、市場のリスク選好度を試す可能性があると指摘。関税競争が激化した場合、ドルには下落圧力として作用すると分析している。
同氏は、ドルが最近の売り一服から反発するには材料が乏しいとし、「ドルロングの巻き戻しにはまだ余地がある可能性があり、このドル売り相場の底打ちを判断するのは時期尚早だ」との見方を示した。
市場の注目はジャクソンホール会議へ
今週の市場の焦点は、米国の経済指標と金融政策当局者の発言に移っている。具体的には、以下のイベントが注目される。
Ad- 26日(水): 7月の米コア個人消費支出(PCE)価格指数の発表
- 28日(金): ジャクソンホール会議でのケビン・ウォルシュ米連邦準備制度理事会(FRB)理事による基調講演
ターナー氏はウォルシュ氏の講演について、タカ派的な内容になるリスクがあるとみている。「同氏はFRBのインフレ抑制姿勢を改めて強調する必要があるだろう」と述べ、来月の政策金利の方向性について明確なシグナルを送る可能性は低いと予想した。
ユーロも軟調、今後の見通し
ドルを巡る不透明感を背景に、ユーロも対ドルで下落し、1ユーロ=1.1665ドル(0.10%安)となった。INGは、ドルインデックス(DXY)が当面98.50~99.00のレンジで推移するものの、下振れリスクの方が大きいとみている。
INGの現在の予測では、ユーロドル相場は9月末までに1.17、年末までに1.18となっているが、今週中にこの見通しを再検討するとしている。予測が下方修正されるシナリオとしては、ウォルシュ氏の講演が予想以上にタカ派的であった場合や、イラン制裁などを巡ってリスク回避ムードが一段と強まる場合が考えられる。