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米イラン攻撃停止で原油価格が反落、世界の石油株が急落

Summary
米国とイランが相互に軍事攻撃を停止したことを受け、中東の地政学リスクが後退。原油価格の急落を背景に、欧米の主要石油・ガス企業の株価が軒並み下落した。
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米国がイランに対する2週間にわたる軍事攻撃を停止し、イラン側も攻撃停止が維持される限りは報復を中断する意向を示したことで、中東情勢の緊迫化への懸念が後退した。これを受けて原油価格が急落し、欧米の石油・ガス関連企業の株価は軒並み売り込まれた。
地政学リスク後退で原油価格が急落
米当局者によると、今回の攻撃停止は、中国主導でパキスタンにて停滞していた和平交渉を再開させるための「時間的猶予を与える」ことを目的としている。この報道を受け、市場では供給不安が和らぎ、原油価格は急反落した。ブレント原油先物は一時6.7%下落し、1バレル90.24ドルまで値を下げた。
欧米の石油・ガス株が軒並み安
原油価格の下落は、エネルギーセクターの株価を直撃した。欧州の石油・ガス株指数は約2%下落し、特に下げが目立った。
- 米国市場: シェブロンとエクソンモービルがそれぞれ約2.5%安、コノコフィリップスは3.1%安となった。オキシデンタル・ペトロリアムは3.7%下落した。
- 欧州市場: BPが3.6%、エクイノールは5.4%と大幅に下落。ヴァール・エナジー、Eni、モーレル&プロムはそれぞれ4%を超える下げを記録した。
Adポルトガルのガルプは、第2四半期決算や風力発電事業の買収ニュースも重なり、3.2%下落した。
市場の反応と今後の見通し
投資家は戦闘の一時停止を好感しているものの、アナリストは恒久的な和平への道のりが依然として不透明であると警告している。イランの核開発計画、経済制裁の緩和、中東各地の代理勢力への支援といった核心的な問題は未解決のままだ。
また、世界の石油供給量の5分の1が通過していたホルムズ海峡は、米国の封鎖により依然として閉鎖されている。サウジアラビア軍によるイエメンのフーシ派への攻撃や、ウクライナ軍がカスピ海でイランの商船を攻撃したとの報道もあり、地域紛争の火種は依然としてくすぶっており、市場は引き続き中東情勢を注視していくことになるだろう。