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原油価格が5%急落、米・イランの緊張緩和期待で2週間ぶり安値

Summary
火曜日の原油先物市場は、米国とイランの対立が緩和するとの期待から供給懸念が後退し、約5%急落して2週間ぶりの安値を付けた。
火曜日の原油先物市場は、中東情勢を巡る緊張緩和への期待感から約5%急落し、2週間ぶりの安値を付けた。米国とイランの対立が外交的に解決される可能性が浮上したことで、主要な輸送路であるホルムズ海峡の封鎖リスクが後退し、売りが優勢となった。
地政学リスクの後退が背景
ロイター通信が湾岸筋と西側外交官の話として報じたところによると、オマーンが湾岸諸国の支持を得て、ホルムズ海峡の管理に関する計画をイランに提示した。この提案は、米・イスラエルとイランの戦争によって生じた海峡の通航障害を終わらせるための基礎となることを意図している。
紛争が始まる以前、世界の石油供給量の約5分の1がこの海峡を通過していた。トランプ米大統領はイランとの間で「良好な協議」が進んでいると述べたが、イラン側は米国との協議再開を否定しており、依然として不透明感が残る。
この動きを受け、国際的な指標であるブレント原油先物は一時5.2%安の1バレル=83.75ドル、米国産WTI原油先物は4.9%安の78.55ドルまで下落し、ともに7月13日以来の安値を記録した。
他の供給・需要要因
Ad一方で、他の地域での地政学的な火種は依然としてくすぶっている。ロイター通信が報じたコンサルタント会社のメモによると、サウジアラムコはイランが支援するフーシ派による攻撃を受け、日量40万バレルのジザン製油所を停止した。これにより、紅海とアデン湾を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡の航行リスクも意識されている。
また、ウクライナ情勢も注目材料だ。ウクライナとロシアの和平交渉が進展すれば、ロシア産原油に対する制裁が一部解除され、市場への供給が増加する可能性があるとの見方もある。
経済指標と今後の見通し
マクロ経済面では、米ドルが対主要通貨バスケットで4週間ぶりの高値圏で推移していることが原油価格の重しとなっている。ドル高は、他通貨建てで原油を購入する際の割高感につながるため、需要を抑制する要因となる。
市場の関心は、今週発表される米国の週間在庫統計に移っている。アナリストは、7月24日終了週の原油在庫が140万バレルの取り崩しになると予想している。投資家は、地政学的な緊張緩和と世界経済の減速懸念、そして実際の需給バランスを示す在庫データを注視している。