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原油価格、約4カ月ぶりに100ドル超で週を終える見通し 中東情勢の緊迫化で

Summary
中東の主要航路における攻撃激化が供給不安を煽り、原油価格は急騰。ブレント、WTIともに週足で13%近い大幅な上昇となり、5月中旬以来初めて100ドルの大台を超えて週末を迎える見通しだ。
中東の主要な輸送ルートにおける攻撃の激化が供給寸断への懸念を煽り、原油価格は11日の取引で上昇した。主要な両指標は、5月中旬以来約4カ月ぶりに1バレル100ドルの大台を超えて週を終える見通しとなっている。
中東の地政学リスクが供給懸念を増幅
ロイター通信によると、金曜日のアジア時間序盤の取引で、ブレント原油先物は1.05ドル(1%)高の1バレル108.68ドル、米国産WTI原油先物は95セント(1%)高の103.45ドルを付けた。両指標は前日に6%以上急騰しており、週間ベースでは7月17日の週以来最大となる約13%の上昇を記録するペースだ。
価格高騰の背景には、中東における地政学リスクの高まりがある。イランと連携するフーシ派がイエメンのモカ港を掌握し、紅海の通航に新たな脅威をもたらしている。また、ホルムズ海峡付近ではタンカーへの攻撃が激化しており、サウジアラビアのエネルギー施設への攻撃も確認されていることから、市場では広範な地域での供給混乱が長期化するとの懸念が強まっている。
市場の見通しと需給の不均衡
Adアナリストは、今後の価格動向は世界最大の原油輸入国である中国の動向に左右されると指摘する。中国が買い続ければ、供給混乱の影響が増幅され、価格がさらに押し上げられる可能性がある。IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は、「WTI原油が3月上旬に付けた高値119.48ドルを再び試す可能性が高まっている」との見方を示した。
一方で、需要見通しは弱まっている。石油輸出国機構(OPEC)は月報で、2026年の世界石油需要の伸び率予測を日量38万バレルに引き下げ、5カ月連続の下方修正となった。しかし、ロイターの調査によると、OPECの8月の産油量は日量64万バレル減少しており、供給サイドの引き締まりが価格を支えている。
また、米国とイランの紛争やウクライナによるロシアの製油所への攻撃が供給を圧迫し、価格追跡サイトGasBuddyによると、米国のディーゼル平均小売価格は10日に史上初めて1ガロン6ドルを突破した。