Story

原油価格は横ばい、米イラン情勢緊迫化と米在庫増を市場が消化

ENTHMSVIIDZHZH-TWJAKOHI
Aug 20, 20261 min read
原油価格は横ばい、米イラン情勢緊迫化と米在庫増を市場が消化

Summary

20日のアジア市場で原油価格はもみ合いで推移した。投資家は、ホルムズ海峡を巡る米イラン間の地政学的リスクと、予想外に増加した米国の原油在庫統計という相反する材料を慎重に評価している。

Text size
Background

20日のアジア時間早朝の取引で、原油価格はほぼ横ばいで推移した。中東の地政学的リスクが供給不安を煽る一方で、予想を上回る米国の原油在庫の増加が価格の上値を抑えており、市場は方向感を探っている。

市場の動向

ロイター通信によると、日本時間20日午前9時37分時点で、国際的な指標であるブレント原油先物10月限は、前日比25セント(0.3%)高の1バレル=91.87ドルで取引された。一方、米国産WTI原油先物9月限は2セント安の1バレル=85.81ドルとなった。

より取引が活発なWTI原油10月限は14セント(0.2%)高の84.53ドルだった。ブレント、WTIともに前日まで4営業日続伸し、7月24日以来の高値を付けていた。なお、WTIの9月限はこの日に最終取引日を迎える。

地政学的リスクが下支え

価格を支えているのは、中東情勢の緊迫化だ。アラブ首長国連邦(UAE)がイランとの金融・経済取引を全面的に停止すると決定したことで、湾岸産油国とイランの間の緊張が改めて浮き彫りになった。世界の石油輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡っては、トランプ米大統領が航行は可能と発言する一方、イランは封鎖が続いていると主張しており、情報が錯綜している。実際に、同海峡を通過する船舶の数は減少しているとのデータもある。

Sample IUX Markets – In-articleAd

日産証券の菊川弘之チーフストラテジストは、「中東での散発的な攻撃が市場を支えているが、大きなエスカレーションがないため新たな勢いを欠いている」と指摘。「和平交渉の不透明感や、UAE、オマーン、イランを巡る緊張を考慮すると、市場は緩やかな上昇傾向を維持する可能性が高い」との見方を示した。

米在庫統計は価格の重しに

一方で、価格の上昇を抑制しているのが米国の在庫状況だ。米エネルギー情報局(EIA)が19日に発表した週間石油在庫統計によると、8月14日までの週の原油在庫は、市場予想の60万バレル減に対し、440万バレルの増加となった。

この予想外の在庫増は、需要の鈍化を示唆する可能性があり、原油価格にとっては弱材料となる。ガソリン在庫も増加した一方、暖房油などの留出油在庫は減少した。

Back to latest news

LATEST