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原油価格が1カ月ぶり高値、ホルムズ海峡で米イランの緊張激化

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原油価格は14日のアジア時間序盤の取引で2%以上上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けた。世界で最も重要な石油輸送路であるホルムズ海峡で米国とイランの攻撃が激化し、エネルギー供給網への地政学的リスクが市場で強く意識された。
価格動向と市場の反応
グリニッジ標準時0時51分(日本時間午前9時51分)時点で、国際的な指標であるブレント原油先物は1.68ドル(2%)高の1バレル=84.98ドルに上昇した。米国産WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物も1.65ドル(2.1%)高の79.79ドルを付けた。
価格は、両国が戦争終結に関する覚書に署名した6月17日以来の高水準となっている。前日の取引では、ブレント原油は9.6%急騰し、2020年5月以来最大の日中上昇率を記録していた。
ホルムズ海峡の軍事行動が激化
価格高騰の直接的な引き金となったのは、中東での一連の軍事行動だ。ロイター通信が報じた主な動きは以下の通り。
Ad- タンカーへの攻撃: アラブ首長国連邦(UAE)国防省は13日、オマーン領海内のホルムズ海峡で同国タンカー2隻がイランの巡航ミサイル攻撃を受け、乗組員1人が死亡、8人が負傷したと発表した。
- 米国の海上封鎖: トランプ米大統領は記者団に対し、米国がイランの海上輸送に対する封鎖を再開したことを明らかにした。
- 報復攻撃: 米中央軍は3夜連続でイランへの攻撃を開始したと発表。一方、イランの準国営YJC通信は14日未明、港湾都市バンダルアバスなどで複数の爆発音が聞こえたと報じた。
供給への懸念と今後の見通し
市場関係者は、事態のさらなるエスカレーションが原油供給に与える影響を注視している。KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォータラー氏は「最近の事態の激化は、明らかに市場に新たなリスクをもたらした」「双方の対立する目的が供給見通しを極めて不透明にしている」と指摘した。
さらに、イエメンのフーシ派がサウジアラビアに向けてミサイルを発射したことも懸念材料となっている。ガベリ・ファンズのポートフォリオ・マネージャー、サイモン・ウォン氏は、フーシ派が紅海でサウジの石油関連施設を攻撃すれば「この地域からの原油の流れにさらなる不確実性をもたらす可能性がある」との見方を示した。市場の関心は、今後発表される米国の週間石油在庫統計にも集まっている。