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ナイキ株が続伸、好決算とCEOの自社株買いが追い風

Summary
ナイキの株価が10日の取引で上昇し、予想を上回る第4四半期決算発表後からの反発基調を維持した。CEOによる自社株買いやワールドカップへの期待感も投資家心理を支えている。
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スポーツ用品大手のナイキ(NKE)の株価が10日午前の取引で3.7%高の44.38ドルまで上昇した。6月30日の取引終了後に発表された2026年度第4四半期決算が市場予想を上回ったことを受けた反発の動きが継続している。
決算内容が反発の起点に
ナイキが発表した第4四半期決算では、売上高が約110億ドルとなり、アナリストのコンセンサス予想(約108億5000万ドル)を上回った。一株当たり利益(EPS)は0.72ドルだったが、これにはIEPA(国際緊急経済権限法)関連の関税還付金9億8600万ドル(一株当たり0.52ドル)という一時的な要因が含まれている。この還付金により、粗利益率は約900ベーシスポイント押し上げられた。
この決算発表を受け、株価は休場を挟んだ1週間で8%以上上昇し、52週安値の40ドル近辺から回復。10日の上昇はこの勢いが続いていることを示している。
複数の好材料が株価を後押し
現在の株価上昇は、決算内容だけでなく複数の要因に支えられている。
Ad- 経営陣による自社株買い: エリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)が自社株を個人的に購入していることが明らかになり、バリュー投資家の間で信頼感のシグナルとして受け止められている。
- 新CFOの任命: 財務担当のベテランであるデビッド・M・デントン氏を次期最高財務責任者(CFO)に任命したと発表した。
- 今後の展開への期待: 2026年FIFAワールドカップに向けたマーケティング費用の増加や、十数種類の新作フットウェアの発売計画が、短期的な見通しを明るくしている。
市場の再評価と今後の課題
同社株は52週高値の80.17ドルから44%以上下落し、売られ過ぎとの見方も出ていた。BTIGのアナリストは、ファンダメンタルズに比べて市場心理が過度に落ち込んでいたと指摘している。S&P500種株価指数がほぼ横ばいであったこの日の市場環境において、ナイキ株の上昇は銘柄固有の動きと言える。
投資家は、事業好転の初期兆候と、依然として残る課題を天秤にかけている状況だ。大中華圏での継続的な不振、ナイキ・ダイレクト(直販)部門の売上減少、経営陣が示した慎重な短期売上見通しといった逆風は依然として存在する。