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豪ネクストDC株が急騰、AI需要を背景に大型契約獲得

Summary
オーストラリアのデータセンター大手ネクストDCは21日、AI需要を背景とした大規模な新規顧客契約の獲得を発表した。これを受け、同社の株価は一時7.7%高と急騰した。
オーストラリアのデータセンター最大手、ネクストDC(Nextdc)の株価が21日の取引で急騰し、一時7.7%高の14.06豪ドルに達した。同社がオーストラリア証券取引所(ASX)を通じて、AI(人工知能)関連の旺盛な需要を背景に、大規模な新規顧客契約を獲得したと発表したことが好感された。
新規契約で受注残が大幅拡大
ネクストDCの発表によると、2026年6月30日時点のプロフォーマベースの契約済み使用容量は、新たに73メガワット(MW)増加し、合計で740MWに達した。これは4月に報告された60%増に続く11%の上乗せとなる。これにより、契約済み容量と現在の課金対象容量(175MW)の差を示す将来の受注残は565MWに拡大した。
同社経営陣は、この受注残が2030年度にかけて段階的に収益およびEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に貢献するとの見通しを示している。重要な点として、2026年度の純収益、基礎的EBITDA、設備投資に関する業績見通しはすべて据え置かれており、短期的な財務計画への懸念を払拭した。
AIインフラへの強い信認
今回の契約獲得は、同社の財務基盤に対する市場の再評価を裏付けるものとなった。ネクストDCは今月初め、顧客需要の急増と22億豪ドルの設備投資計画に対応するため、新たに23億豪ドルのシニア債務ファシリティを確保し、利用可能な負債枠を総額87億豪ドルに拡大している。
Adカナダの年金基金であるCPPIBやケベック州貯蓄投資公庫(La Caisse)といった世界的な大手機関投資家が、同社の株式やハイブリッド証券に大規模な投資を行っている。これは、ネクストDCの成長を支えるAIインフラというテーマに対する機関投資家の強い確信を示唆している。
市場への影響
ネクストDCは、オーストラリア最大のデータセンター事業者として、ハイパースケール・クラウドプロバイダーや企業顧客にサービスを提供しており、アジア太平洋地域におけるAI主導のデジタルインフラ需要を測る指標として注目されている。数日間の株価調整を経て発表された今回の具体的な契約拡大は、市場に株価を再評価する明確なファンダメンタルズ上の理由を提供した。
米国のテクノロジー株市場も追い風となった。前日の取引でナスダック総合指数が1.4%、S&P500種株価指数が0.6%それぞれ上昇し、AI関連インフラ銘柄への世界的なリスク選好度を高めた。証券アナリストによるコンセンサス目標株価が現在の水準を大きく上回る中、今回の発表は株価の上昇余地を意識させる材料となった。