Story
ネットギア株が急騰、米FCCのルーター輸入禁止措置を好感

米通信機器大手ネットギア(NETGEAR)の株価が、時間外取引で8.9%急騰した。米連邦通信委員会(FCC)が、国家安全保障上のリスクを理由に、米国外で製造された新型の一般消費者向けルーターの輸入を禁止する措置を発表したことが直接のきっかけとなった。
FCCの輸入禁止措置が追い風に
FCCは、海外のサプライチェーンに関連する国家安全保障上のリスクとサイバーセキュリティの脆弱性を指摘し、FCC認証を求める新しいデバイスモデルを対象とした輸入禁止措置を正式に発表した。この規制は、製品の大部分を米国外で製造している競合他社の新製品導入を事実上凍結させるものである。
この措置は、特にTP-Link、Asus、Linksysといった、アジアでの製造に大きく依存しているネットギアの主要な競合他社に大きな影響を与えるとみられる。
ネットギアの優位性と好調な業績
このような状況下で、ネットギアは際立った優位性を持つ。同社はごく少数のベンダーの一つとして、FCCから条件付きの承認免除を事前に取得済みであると報じられている。これにより、競合他社が規制対応に追われる中、ネットギアは既存製品ラインナップのファームウェア更新やサポートを継続することが可能となり、市場シェアを拡大する好機を得ることになる。
Ad同社の好調なファンダメンタルズも株価を支えている。直近の四半期決算では、法人向け事業が前年同期比7.7%の成長を達成し、非GAAPベースの売上総利益率は過去最高の54.1%を記録した。
市場への影響と今後の見通し
この日の株価上昇は、S&P 500が0.24%下落するなど、市場全体が軟調に推移する中で起きており、同社固有の材料が強く意識された動きであることがわかる。投資家は、今回のFCCの措置とネットギアの規制上の優位性を踏まえ、米国のネットワーク機器市場における同社の競争上の地位を再評価している。
この動きにより、株価は52週安値の19ドルから大きく回復しており、アナリストの目標株価水準に近づいている。規制環境の変化が、同社にとって大きな追い風となるとの期待が市場で高まっている。