Story
ムーディーズ、フォーティネットを「A3」に格上げ 堅実な事業遂行と財務を評価

Summary
格付け会社ムーディーズは、サイバーセキュリティ大手フォーティネットの格付けを「Baa1」から「A3」に引き上げた。堅実な事業遂行の実績と保守的な財務方針、力強い営業利益の成長見通しを評価した。
格付け会社ムーディーズ・レーティングスは月曜日、サイバーセキュリティ大手フォーティネット(Fortinet, Inc.)のシニア無担保社債の格付けを「Baa1」から「A3」に1段階引き上げた。格付け見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更された。
今回の格上げは、業界の変遷を通じて示されてきた同社の堅実な事業遂行能力、保守的な財務方針、そして力強い営業利益の成長期待を反映したものだ。
## 格上げの背景
ムーディーズは、フォーティネットが有機的なイノベーション、収益成長、収益性向上において確かな実績を持つ点を評価した。同社はネットワーク・ファイアウォール市場で強固な地位を築いており、SASE(Secure Access Service Edge)やセキュリティ・オペレーション分野でも成長が見込まれる。
ムーディーズ・レーティングスのシニア・バイスプレジデント、ラジ・ジョシ氏は「フォーティネットは、セキュアネットワーキング、クラウドセキュリティ、セキュリティ・オペレーションに関する幅広いポートフォリオに支えられ、巨大かつ急成長するサイバーセキュリティ市場の機会を捉える上で非常に有利な立場にある」と述べた。
## 堅固な財務体質と成長見通し
Adフォーティネットの強固な財務プロファイルも格付けを支える要因となっている。2026年第1四半期末時点で、同社の財務状況は以下の通り。
- 現金および投資:33億ドル
- 借入金:5億ドル
- 総負債/EBITDA倍率(ムーディーズ調整後):0.2倍
ムーディーズは、フォーティネットが今後12ヶ月で約28億ドルのフリーキャッシュフローを生み出すと予測。また、売上高は2026年に15%、2027年に10%の成長を遂げ、営業利益率も安定して推移すると見込んでいる。この健全な財務は、事業規模が中程度であることや、成熟市場であるネットワーク・ファイアウォール分野への収益集中といった事業リスクを緩和している。
## 「安定的」な見通し
格付け見通しが「安定的」とされたのは、フォーティネットが今後12~18ヶ月にわたり、強力な流動性を維持し、10%を超える営業利益の成長を達成するとの期待に基づいている。これは、同社が今後も安定した経営を継続することへの信頼感を示している。