Story
ムーディーズ、インドの27年度GDP成長率見通しを7%に上方修正 中東情勢への耐性を評価

Summary
格付け会社ムーディーズは、中東紛争下における経済の底堅さを理由に、インドの当会計年度における実質GDP成長率見通しを従来の6%から7%に引き上げた。ただし、エネルギー価格の高騰やインフレがリスク要因として残る。
Text size
Background
格付け会社ムーディーズは18日、インドの当会計年度(2027年3月期)における実質GDP成長率見通しを、従来の6%から7%に引き上げると発表した。中東情勢の緊迫化にもかかわらず、インド経済が示す底堅さを評価した。
上方修正の背景
ムーディーズは報告書で、「インドは他のG20諸国や同格付けの新興国よりも速いペースで成長すると引き続き予想している」と指摘した。この見通しは、インド経済の堅調な内需と投資に支えられている。
先月発表された政府データによると、インドの4-6月期の経済成長率は7.8%に達し、市場予想を上回った。旺盛な投資と製造業の活況が、鉱業や消費者向けサービスの一部弱さを補った形だ。
リスク要因と財政への影響
Adムーディーズは、見通しを引き上げた一方で、依然としてリスクが存在することも強調している。特に以下の点を懸念材料として挙げた。
- エネルギー価格の高騰
- エルニーニョ現象に関連する食料品価格の上昇圧力
これらの要因は、インフレを加速させ、個人消費や経済成長全体に下押し圧力となる可能性がある。
財政面では、中東のショックに対するインド政府の対応はこれまで抑制的だったと分析。しかし、世界的なエネルギー価格の上昇が続けば、補助金支出が増加し、財政支援の拡大を迫られる可能性があると警告した。また、防衛費やインフラ投資の増加も、財政健全化の足かせになり得るとの見方を示した。