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ミシガン州でサイクロスポラ症が大規模流行、連邦予算削減が公衆衛生対応に影響

Summary
ミシガン州で寄生虫によるサイクロスポラ症の感染が8,100件以上に急増している。連邦政府による公衆衛生予算の削減が人員不足を招き、州の感染拡大への対応能力を著しく制約している。
米ミシガン州で、寄生虫を原因とするサイクロスポラ症の感染が8,100件以上に達する大規模な流行が発生している。ロイター通信によると、連邦政府の予算削減による公衆衛生分野の人員不足が、州の調査能力や感染拡大防止策の実施を困難にしており、対応が後手に回っている状況が明らかになった。
予算削減が招いた公衆衛生の脆弱性
今回の感染拡大は9つの州に及んでいるが、ミシガン州が最も深刻な被害を受けている。州の対応が困難になっている背景には、2025年にトランプ前政権が実施した新型コロナウイルス対策関連の補助金約120億ドルの打ち切りがある。これにより、ミシガン州では感染症対策の専門職員が23人、郡の保健担当者が123人削減されたという。
ミシガン州の主席医務官であるナターシャ・バグダサリアン博士は、「C型肝炎や銃暴力防止に取り組む職員など、他の分野から数十人のスタッフを動員せざるを得ない状況だ」と述べ、人員不足の深刻さを指摘した。一部の郡では、古い症例の調査を打ち切り、新たな感染者の対応に集中せざるを得ない状況に追い込まれている。
感染源と関連企業への影響
米食品医薬品局(FDA)は7月17日、今回の集団感染について、メキシコ中部のテイラー・ファームズ社が供給し、タコベルの店舗で使用されたアイスバーグレタスとの関連性を指摘した。タコベルを傘下に持つヤム・ブランズ(YUM)は、全国の店舗でテイラー・ファームズからの当該レタスの使用を中止。非公開企業であるテイラー・ファームズも、メキシコ中部から調達したレタスを市場から回収した。
Adしかし、ミシガン州の調査では、特定のファストフードチェーンが単一の感染源とは断定できていない。バグダサリアン博士によると、患者の約12%はレタスの摂取やファストフード店の利用歴が確認できず、他の感染経路が存在する可能性が示唆されている。これは、食品供給網におけるさらなるリスク要因を投資家に意識させるものだ。
連邦機関との連携における課題
州および郡の保健当局者からは、米国疾病予防管理センター(CDC)などの連邦機関からの情報伝達に遅れがあるとの声が上がっている。インガム郡の担当者は、新たな情報を報道で初めて知るケースが複数あったと証言した。通常、大規模な集団感染では連邦機関と州が定期的に会合を持つが、関係者によると、今回は正式な定例会合が開かれていないという。
これに対し、米保健福祉省(HHS)の報道官は、CDCがFDAや各州の担当者と毎日会合を開き、情報共有を行っていると反論している。しかし、現場レベルでの連携不足は、労働集約的な聞き取り調査に依存するサイクロスポラ症の感染源特定をより一層困難にしている。