Story
マーベル・テクノロジー株が急騰、AIインフラ関連の好材料が相次ぐ

半導体大手のマーベル・テクノロジー(MRVL)の株価が17日午前の取引で6.0%急騰した。同社がAI(人工知能)インフラ構築における中心的な役割を再確認させる2つの重要な事業展開を発表したことが、投資家心理を押し上げた。
AIインフラ事業を強化する二つの提携
マーベルは、グローバルファウンドリーズとの複数年にわたる提携を拡大し、バーモント州バーリントンにある同社施設でのゲルマニウム・シリコン(SiGe)の製造能力を増強すると発表した。この増産分は、AIデータセンターで使用される次世代のプラガブル光トランシーバーやニアパッケージド・オプティクス、コパッケージド・オプティクス向けに割り当てられる。
また、マーベルはマイクロソフトおよびUtimacoと共同で、クラウドベースの決済セキュリティプラットフォーム「Azure Payment HSM v2」を発表した。このプラットフォームは、マーベルのハードウェア・セキュリティ・モジュール「LiquidSecurity」をマイクロソフトAzureのマネージドインフラに統合し、金融機関に提供される。
市場の追い風と強気なアナリスト見解
これらの発表は、サンタクララで開催された「AI Infra Summit 2026」の最終日に行われた。同イベントでマーベルは、AIワークロードの拡大に伴うデータ転送のボトルネックを解消するために設計された新技術を披露していた。
Ad市場のセンチメントも株価を後押しした。同日の市場では、ナスダック総合指数が1.3%、S&P500種指数が1.0%上昇するなど、ハイテク株や半導体セクター全体が堅調に推移した。
さらに、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ヴィヴェク・アリヤ氏は、マーベルが自社のAI関連事業の機会を大幅に過小評価している可能性があると指摘。カスタムAIチップ市場は2030年までに3000億ドルに達する可能性があると予測しており、これはマーベル自身の従来の見積もりを大きく上回る。
株価への影響
具体的なサプライチェーン強化のニュース、注目度の高い製品発表、強気なアナリスト評価、そして良好な市場環境が重なり、マーベルの株価は始値の240ドルを大きく上回り、243.41ドルまで上昇した。この動きは、ブロードコムやマイクロンといった同業他社と同様に、AIインフラ投資の拡大というテーマが引き続き半導体セクターの重要な牽引役であることを示している。