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ジャクソンホール会議控えインフレ指標に警戒感、NVIDIAはAI需要で好決算

Summary
米PCEインフレ指標が予想を上回り、ジャクソンホール会議でのFRB議長発言に注目が集まる。一方、NVIDIAの好決算がハイテク株を押し上げ、原油市場はホルムズ海峡の封鎖長期化を注視している。
米ワイオミング州で開幕する年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」を前に、市場では金融政策の先行きに対する不透明感が広がっている。米連邦準備理事会(FRB)が重視するインフレ指標が予想を上回ったことで、債券利回りは高止まりしており、投資家はFRB議長の発言を注視している。
ジャクソンホール会議を前にインフレ懸念が再燃
28日に発表された7月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、前月比で0.2%(丸めない数値では0.3%近く)上昇し、市場予想の0.1%を上回った。前年同月比では3.7%の上昇となり、こちらもコンセンサス予想をわずかに上回る結果となった。
この結果を受け、米10年物国債利回りは4.7%近辺で推移するなど、高水準を維持している。市場の注目は、ジャクソンホール会議で行われるケビン・ウォッシュFRB議長の講演に集まっている。前回の記者会見での発言がFRBのインフレ目標へのコミットメントに疑問を投げかけたと広く受け止められたため、議長が今回どのようなメッセージを発するかが焦点となる。
ホルムズ海峡封鎖6ヶ月、原油市場は安定維持
地政学リスクの面では、イラン紛争によるホルムズ海峡の航行障害が6ヶ月目に突入した。世界のエネルギー供給量の約20%が通過するこの要衝が長期間にわたり事実上封鎖されているにもかかわらず、金融市場は驚くべき強靭さを見せている。
Adブレント原油価格は現在1バレル90ドルを下回る水準で取引されており、紛争前の水準は上回っているものの、多くの専門家が懸念していた3桁台への高騰は回避されている。しかし、市場の真の懸念は原油そのものよりも、ディーゼル油などの石油精製品に移っている。欧州のディーゼル利益マージンは過去最高水準に近く、精製品市場の逼迫は来年まで続く可能性が示唆されている。
AIブーム再燃、NVIDIA決算が市場を牽引
一方、米国株式市場では人工知能(AI)関連銘柄が活況を呈している。半導体大手NVIDIAが27日に発表した決算は、既に高まっていた市場の期待をさらに上回る内容だった。
同社は来会計年度の売上高が70%急増するとの見通しを示し、AIチップへの旺盛な需要を裏付けた。これを受け、同社株は翌28日に9%近く上昇した。ソフトウェア分野でも、Salesforceやサイバーセキュリティ企業のCrowdStrikeが好調な決算と強気な業績見通しを発表し、ハイテク株全体を押し上げる要因となった。