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ルシード株が続落、破産報道否定も財務懸念で売り止まらず

Summary
電気自動車メーカーのルシードの株価が15日、時間外取引で続落。前日に浮上した破産検討報道を会社側が否定したものの、悪化する財務状況への懸念から投資家の不安心理が払拭されていない。
電気自動車(EV)メーカー、ルシード・グループ(LCID)の株価が15日の時間外取引で4.3%下落し、前日に続く軟調な展開となっている。同社が連邦破産法第11条の適用申請や非公開化を検討しているとの報道を否定したにもかかわらず、財務の健全性に対する投資家の懸念が株価の重しとなっている。
破産報道を否定も、拭えぬ不信感
事の発端は前日、ルシードが破産申請を検討している可能性を報じられたことだった。この報道を受けて株価は急落し、ナスダック市場で複数回にわたり売買が一時停止される事態となった。
ルシード側は迅速に対応。米証券取引委員会(SEC)に臨時報告書(8-K)を提出するとともに、ブルームバーグに対し、リストラクチャリング・アドバイザーのAlixPartnersを起用したのは事実としながらも、その目的はあくまで事業運営の改善であり、経営陣や取締役会に破産は勧告されていないと明確に否定した。しかし、この否定声明後も市場の不信感は根強く、売り圧力が続いている。
悪化する財務状況と事業運営の課題
市場の懐疑的な見方の背景には、同社の厳しい財務状況がある。投資家が警戒を強める要因は複数存在する。
Ad- 2026年第1四半期決算: 約10億ドルの純損失を計上
- 資金燃焼: キャッシュバーン(現金流出)が加速
- 生産見通し: 2026年通期の生産ガイダンスを撤回
- 人員削減: 6月に全従業員の18%を削減。これは過去4カ月で2度目の大幅な人員削減となる
さらに、RBCキャピタルによる目標株価の引き下げや、7月11日頃に提起された集団訴訟も、法的な不透明感を加えて同社を取り巻く環境を悪化させている。
市場全体とは逆行、個別要因の売りが鮮明に
この日のルシード株の下落は、S&P 500種指数が0.2%、ナスダック総合指数が0.5%上昇するなど、堅調な市場全体とは対照的な動きとなっている。前日には他のEV関連銘柄が上昇しており、ルシードへの売りがセクター全体ではなく、同社固有の問題に起因することを浮き彫りにした。
インフレ鈍化を示す6月の消費者物価指数(CPI)の発表を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ期待が後退するという市場全体にとって好材料も、同社株を支えるには至っていない。株価は前日に付けた52週安値2.37ドル近辺で推移しており、同社の先行きに対する明確な道筋が見えるまで、投資家が買い控える姿勢を崩していないことを示唆している。