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ロッキードとRTX、国防総省の兵器補充需要で2026年業績見通しを上方修正

Summary
米防衛大手ロッキード・マーチンとRTXは、ウクライナやイランを巡る紛争で枯渇した米国防総省の兵器備蓄を補充する需要が旺盛なことから、2026年の業績見通しを上方修正した。
米防衛大手ロッキード・マーチンとRTXは23日、世界的な紛争の激化に伴う米国防総省(ペンタゴン)からの旺盛な兵器補充需要を背景に、2026年の業績見通しを上方修正した。この発表を受け、投資家の買いが殺到し、同日の株価はロッキードが10.6%、RTXが7.7%それぞれ急騰した。
## 高まる防衛需要と政府の動き
ウクライナ紛争の長期化やイランとの軍事的緊張を受け、米国防総省の兵器在庫は減少している。ロイター通信が引用した国防総省のデータによると、米国は2022年のウクライナ紛争開始以降、5万発以上のロケット弾やミサイルなどを使用してきた。これに対応するため、トランプ政権は防衛関連企業に増産を要請しており、2027会計年度には過去最大となる1.5兆ドルの軍事予算を提案している。
この動きは議会でも支持されており、米下院は今週、軍事費として過去最高の1.15兆ドルを承認する国防権限法案を可決した。これにより、防衛セクターへの力強い需要が今後も継続するとの見方が強まっている。
## 各社の業績詳細と見通し
両社は第2四半期決算でウォール街の予想を上回る好業績を報告しており、受注も好調に推移している。
### ロッキード・マーチン
ロッキードのミサイル・火器管制部門の売上高は、前年同期比約20%増の41億ドルに達した。PAC-3やTHAADミサイル迎撃システムなどの増産が寄与した。同社の受注残高は、前年同期の1,665億ドルから38.3%増の2,304億ドルに拡大した。
Ad- 2026年通期売上高見通し(新): 797.5億ドル~817.5億ドル
- 2026年通期売上高見通し(旧): 775億ドル~800億ドル
- アナリスト予想(LSEG調べ): 791.4億ドル
ジム・テイクレットCEOは決算説明会で、「政府は我々がより迅速に行動できるよう、従来よりもはるかに大きな柔軟性を与えてくれている」と述べた。
### RTX
RTXの受注残高は前年同期比22%増の2,890億ドルに達した。内訳は防衛部門が1,190億ドル、民間航空宇宙部門が1,700億ドルとなっている。兵器部門であるレイセオンの売上高は、パトリオットやAMRAAMミサイルシステムへの需要に支えられ、18%増の82.7億ドルとなった。
- 2026年通期調整後売上高見通し(新): 950億ドル~960億ドル
- 2026年通期調整後売上高見通し(旧): 925億ドル~935億ドル
- アナリスト予想: 940.8億ドル
ニール・ミッチルCFOはロイター通信に対し、「今年上半期の(レイセオンの)受注額の約半分にあたる100億ドルは海外顧客からのもので、そのうち70億ドルは欧州からだ」と語り、国際需要の力強さを強調した。