Story
ロシア、ウクライナとのエネルギーインフラ攻撃停止案を歓迎 対露制裁の解除を条件に

Text size
Background
ロシア大統領府は15日、ウクライナとの間でエネルギー関連施設への相互攻撃を一時的に停止するという米国の提案を歓迎する意向を示した。しかし、ドミトリー・ペスコフ報道官は、世界的な燃料価格を安定させるためには、この提案だけでは不十分であり、対ロシア制裁の解除と海上輸送の安全確保が不可欠であると条件を付けた。
クレムリンの要求
ペスコフ報道官は記者団に対し、トランプ米大統領の提案を「非常に良いアイデア」と評価した上で、世界市場の安定化にはより包括的なアプローチが必要だと述べた。ロシア側が停戦の前提条件として挙げたのは以下の2点である。
- タンカーを含む商業海運の安全確保
- エネルギー供給に対する「違法な」制裁および制限の解除
同報道官は、これらの措置が講じられて初めて「世界市場は安定し、価格は下がるだろう」と述べ、この提案について米国側と連絡を取り続けるとした。
Ad提案の背景と市場への影響
トランプ大統領は14日、ロシアとウクライナがエネルギー施設を攻撃しないことで合意したと述べたが、両国ともこの合意を公式に認めてはいない。ウクライナによるロシア国内の製油所への攻撃は、同国内で燃料不足を引き起こし、輸出制限につながっている。これは世界のガソリンやディーゼル燃料の不足を悪化させ、価格を押し上げ、世界的なインフレの一因となっている。
ウクライナ側は、ロシアの製油所を正当な軍事目標と見なしている。一方、ゼレンスキー大統領は、ロシアが真に戦争を終結させる用意があることを米国が保証できる場合にのみ、エネルギー停戦を支持する用意があると慎重な姿勢を崩していない。停戦協議の裏で、15日にはロシアがキーウのガソリンスタンドを攻撃し、ウクライナもロシアの製油所を攻撃したと発表するなど、現場では攻撃の応酬が続いている。