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キオクシア株が反発、米国ADR上場の観測を好感

半導体大手のキオクシアの株価が15日の取引で2.2%上昇し、5万1690円で取引された。同社が米国でのADR(米国預託証券)上場を検討しているとの報道が伝わり、前日の急落から一転して買いが先行した。
米国での資金調達に期待
報道によると、キオクシアは少なくとも100億ドルの資金調達を目指し、米国でのADR上場を検討している。この計画に関して、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、JPモルガンと協議中であり、早ければ2027年にも実現する可能性があるという。この報道を受け、投資家の間では同社のグローバルな資金調達戦略や資本へのアクセス向上に対する期待が再燃した。
前日の急落からの自律反発
前日の14日、キオクシア株は5万4030円から5万590円へと急落していた。これは、AI(人工知能)開発の減速を求める一部テクノロジー企業の声明を受け、NAND型フラッシュメモリの需要持続性に対する懸念が広がったことが背景にある。また、株価がテクニカル上の重要な支持線を割り込んだことも、下げを加速させる要因となった。
Ad15日の上昇は、こうした過度な懸念が後退し、売られすぎた反動から買い戻しが入る「自律反発」の側面が強い。ADR上場の観測という個別の好材料が買いのきっかけを提供し、安定した外部環境も投資家心理を支えた。
強いアナリスト評価が下支え
市場環境を見ると、前日の米国市場は主要指数がほぼ横ばいであったため、東京市場のセンチメントに対する大きな逆風とはならなかった。また、ファンダメンタルズの観点からは、同社をカバーするアナリスト16人中15人が「買い」の評価を維持しており、12ヶ月のコンセンサス目標株価は11万944円近辺と、現在の株価を大きく上回っている。
現在の株価は、52週高値である11万2700円を依然として大きく下回っている。AI需要に関する懸念が杞憂に終われば、株価にはさらなる回復の余地が残されていると言えるだろう。