Story
キネティック株が時間外で急騰、ブルームバーグが身売り検討を報道

米パイプライン運営会社キネティック・ホールディングスの株価は9日の時間外取引で5.2%急騰した。ブルームバーグが、ブラックストーンが支援する同社が身売りを含む戦略的選択肢を検討していると報じたことが背景にある。
売却検討の報道
ブルームバーグの報道によると、キネティックはすでに財務アドバイザーと協力しており、数週間以内に正式な売却プロセスを開始する可能性があるという。ただし、最終的な決定は下されておらず、同社が最終的に独立を維持する可能性もあるとしている。キネティックおよびブラックストーンの担当者は、この件に関するコメントを控えた。
この報道は、同社が以前から戦略的な関心を集めていたことを示唆している。2026年初頭には、同業のウエスタン・ミッドストリーム・パートナーズが買収を打診したことをきっかけに、キネティックが買い手の関心を探り始めた経緯がある。
良好な業績が買収の魅力を高める
キネティックが魅力的な買収対象と見なされる背景には、好調な事業運営がある。同社は2026年第2四半期に記録的な決算を発表しており、主な指標は以下の通り。
Ad- 売上高: 前年同期比36%増
- 純利益: 前年同期比で2倍以上に増加
この好決算を受け、経営陣は2026年通期の業績見通しを上方修正していた。同社はパーミアン盆地からメキシコ湾岸に至る約4,600マイルのパイプライン網を保有しており、その戦略的価値が注目されている。
市場全体とは逆行する動き
キネティック株の時間外での急騰は、同日の通常取引における米国株式市場の全般的な下落とは対照的だった。通常取引では、ブレント原油価格が1バレル100ドルを突破したことによるインフレ懸念や、米国債利回りの上昇、地政学的リスクの高まりを背景に主要株価指数は軒並み下落した。
このような市場環境下で、エネルギーセクターは数少ない好調な分野の一つだった。キネティック株は、M&Aという具体的な材料、好調なファンダメンタルズ、そして業界全体の再編機運という3つの要因が重なり、時間外取引で株価が57.41ドルまで上昇し、数年来の高値を更新した。