Story
ガス協会、政府のLNG緊急調達契約を評価 マレーシア・ペトロナスと

Text size
Background
日本ガス協会は、政府がマレーシアの国営石油会社ペトロナスと締結した液化天然ガス(LNG)の緊急時供給に関する基本売買契約を歓迎する意向を表明した。同協会の内田毅会長(東京ガス会長)が水曜日に述べたもので、今後他の産出国とも同様の契約が結ばれることへの期待感を示した。
契約の概要と意義
先週締結されたこの契約に基づき、ペトロナスは有事の際にエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)にLNGを供給する。JOGMECは、電力・ガス会社などの民間事業者が他のルートで供給を確保できない場合に、備蓄分を供給する役割を担う。
内田会長はこの合意を、政府が進める戦略的余剰LNG(SBL)制度の延長線上にあるものと位置づけ、「緊急時にLNGを確保できるのであれば価値がある」と評価した。これにより、日本のエネルギー安全保障が一段と強化されることが期待される。
今後の展望と課題
Ad内田会長は、日本がマレーシア以外のLNG産出国とも関係を構築していくことへの期待を表明した。エネルギー供給網の多様化は、地政学的リスクに対する耐性を高める上で不可欠となる。
一方で、同氏はいくつかの課題も指摘した。具体的には、各産出国の生産能力には限りがあること、また短期的に供給可能なLNGの量が不透明である点を挙げた。さらに、価格などの具体的な契約条件が公表されていないため、現時点で今回の契約を詳細に評価することは困難であるとの見方も示している。
戦略的余剰LNG(SBL)制度について
戦略的余剰LNG(SBL)制度は、経済産業省が創設し、2023年に運用が開始された。この制度は、同省が指定した事業者が、供給途絶などの緊急事態に備えて事前にLNGカーゴを確保し、国内事業者向けの備蓄として保有することを定めている。