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イラン新最高指導者、前任者の殺害に「報復」を明言 地政学リスク高まる

イランの新たな最高指導者に就任したモジュタバ・ハメネイ師は、米国とイスラエルの空爆で殺害された父親のアリー・ハメネイ前最高指導者のための報復を遂行すると明言した。国営テレビを通じて発表されたこの声明は、脆弱な停戦合意が続く中東地域の地政学リスクを一段と高めるものとみられる。
報復の声明
ロイター通信が報じたところによると、モジュタバ師は土曜日に発表した初の公式声明で、報復は「国民の要求」であり、「必ず」実行されなければならないと述べた。この声明は、1週間前に始まった父アリー・ハメネイ師の葬儀以来、初めて公にされたメッセージとなる。
声明では、「殉教した指導者と、これら二つの戦争における全ての殉教者の血の報復を、犯罪者である殺害者たちから果たすことを誓う」と強調。さらに、この「神聖な使命」はイランだけでなく「世界中の自由な人々」によっても達成されるだろうと付け加えた。
市場への影響と地政学リスク
この強硬な声明は、4カ月にわたる戦争の終結を目指してワシントンとテヘランの間で合意された停戦協定に暗い影を落としている。今週に入り米軍とイラン部隊の間で攻撃の応酬があり、停戦の先行きに疑問符が投げかけられていた。
Adトランプ米大統領は金曜日、停戦は終了したと宣言する一方で、両国が協議を継続することで合意したと述べており、状況は依然として流動的だ。投資家にとって、中東における地政学リスクの再燃は、原油価格の不安定化や世界的なサプライチェーンへの影響を通じて、市場全体に不確実性をもたらす要因となる。
新指導者を巡る不透明感
モジュタバ師は、父親が殺害されたとされる2月28日の空爆で自身も顔などに負傷したと報じられている。同氏は3月8日に最高指導者に任命されて以来、公の場に姿を現しておらず、写真や映像、音声なども公開されていない。
この長期にわたる不在は、イラン国内の不確実性を増大させている。同氏は強力な革命防衛隊の支持を得て最高指導者の地位に就いたが、指導者の不在は今後の国家運営に影響を与える可能性がある。37年間にわたり統治したアリー・ハメネイ前師は、大規模な葬儀の後、金曜日に国内で最も神聖な霊廟に埋葬されたと国営メディアは伝えている。