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イラン、米国の追加攻撃あれば湾岸諸国を報復対象にすると警告

Summary
イランが、米国による自国領土への新たな攻撃があった場合、ペルシャ湾岸地域の主要なエネルギーインフラを報復攻撃の対象にすると、湾岸諸国に警告した。この警告は、米国の同盟国である湾岸諸国に圧力をかけ、米国の軍事行動を抑止する狙いがあるとみられる。
イランが、米国による自国領土への新たな攻撃があった場合、ペルシャ湾岸地域の同盟国が持つ主要なエネルギーインフラを報復攻撃の対象にすると警告したことが、複数の関係者の話で明らかになった。この動きは、米国の軍事行動の代償を高め、最も近い同盟国に圧力をかけることで抑止を図るイランの戦略を浮き彫りにしている。
外交ルート通じ警告
ロイター通信が5人の関係者の話として報じたところによると、この警告はトランプ米大統領が7月28日にイランのエネルギー網への攻撃を示唆した後、ハイレベルの外交ルートを通じて伝えられた。イランのアラグチ外相は、サウジアラビア、トルコ、カタールのカウンターパートおよびパキスタンの軍首脳と会談したとされる。
関係者によれば、アラグチ外相は一貫して「我々は報復の準備ができているが、外交的解決が地域の広範なエスカレーションを避ける最善の方法だ」と伝えたという。ある湾岸筋は、「イランの警告は明確だった。米国がイランのインフラを標的にすれば、湾岸のエネルギー施設や他の地域目標を攻撃して報復するというものだ」と述べている。
市場への影響と湾岸諸国の対応
この警告は、米軍基地を国内に抱え、エネルギー輸出に経済を依存する湾岸諸国を、米国とイランとの間で極めて困難な立場に追いやるものだ。地域の緊張がさらに高まれば、世界のエネルギー供給網に混乱が生じ、原油価格が不安定化するリスクがある。
Ad- サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はその後、トランプ大統領と会談し、軍事行動の延期と外交的解決を追求するよう促したと報じられている。
- カタールやオマーンも同様に、米国に対してイランとの対話を再開し、紛争を回避するよう求めている。
サウジアラビアは外交努力を促す一方で、自国が脅威にさらされた場合には防衛する姿勢も明確にしている。この二重のアプローチは、地域の大国が直面する複雑な力学を反映している。
背景:イランの抑止戦略
イランの狙いは、湾岸地域の経済に不可欠なインフラを脅かすことで、米国とその同盟国に対し、イランへの追加攻撃が容認できない経済的・戦略的結果をもたらすことを確信させることにある。これにより、湾岸諸国が米国に軍事行動の自制を働きかけるよう仕向けている。
イラン当局者は、2019年のサウジアラムコの石油施設へのドローン・ミサイル攻撃に言及し、「彼らはまだアラムコの件を覚えている」と述べた。この攻撃はサウジの原油生産量の半分以上を一時的に停止させ、湾岸地域のエネルギーインフラの脆弱性を露呈させた。イランはこの記憶を、自らの脅威の信憑性を高めるための強力なカードとして利用している。