Story
インフィニオン株が急伸、サムスンとマイクロンの好決算で半導体セクターに連れ高

Summary
独インフィニオン・テクノロジーズの株価が大幅上昇。サムスン電子とマイクロン・テクノロジーの好決算を受け、AIインフラ需要への期待から半導体セクター全体が買われたことが背景。
ドイツの半導体大手インフィニオン・テクノロジーズ(IFXGn)の株価は31日、6.3%急伸し63.65ユーロに達した。サムスン電子やマイクロン・テクノロジーといったメモリーチップ大手の好決算をきっかけに、世界的な半導体株高の波が欧州にも及んだ形だ。
メモリー大手の好決算が追い風
この世界的な半導体株高の火付け役となったのは、メモリーチップ大手2社の決算だ。韓国のサムスン電子が発表した2026年第2四半期決算では、AIインフラ需要の急増を背景にDRAMとNANDの売上高が過去最高を記録し、営業利益もアナリスト予想を上回った。
続いて米マイクロン・テクノロジーが発表した2026年第3四半期決算も、一株当たり利益(EPS)が市場予想の20.28ドルに対し25.11ドルと、驚異的な数字を記録。これらのニュースが半導体セクター全体への強い買い材料となった。
決算発表を前にした期待感
今回の株価上昇は、インフィニオンにとって最近の軟調な展開からの大きな反発を意味する。同社株は7月24日、競合のSTマイクロエレクトロニクスが期待外れの第3四半期売上高見通しを発表したことを受け、他の欧州半導体銘柄とともに下落していた。
Adインフィニオンは8月5日に自社の第3四半期決算発表を控えており、現在はIR活動を自粛する「サイレント期間」にある。市場関係者は、同業他社の好調な業績を手がかりに、インフィニオンの決算に対する期待感を株価に織り込んでいるとみられる。アナリストによる同社のEPS予想は0.45ユーロで、過去90日間で6回上方修正されている。
市場環境とアナリストの見方
この日はドイツのDAX指数や米国のナスダック総合指数をはじめ、株式市場全体が堅調に推移したことも支援材料となった。JPモルガンのアナリストは、機関投資家による半導体・メモリー株のデレバレッジ(ポジション縮小)が終息した可能性を指摘しており、セクターの重しが一つ取り除かれたとの見方を示している。
インフィニオンに対するアナリストの評価も依然として非常に高い。同社をカバーするアナリスト20人のうち19人が「買い」のレーティングを維持している。株価は急伸したものの、52週高値の88.48ユーロを依然として大きく下回っており、8月5日の決算が市場の期待に応える、あるいは上回る内容となれば、さらなる上昇余地があるとみられている。