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IATA、次期事務総長に世界経済フォーラムのザヒディ氏を任命

Summary
国際航空運送協会(IATA)は、現事務総長のウィリー・ウォルシュ氏の後任として、世界経済フォーラム(WEF)のマネージング・ディレクターであるサアディア・ザヒディ氏を任命した。航空業界外からの起用となり、初の女性事務総長となる。
国際航空運送協会(IATA)は、ウィリー・ウォルシュ現事務総長の後任として、世界経済フォーラム(WEF)のマネージング・ディレクターであるサアディア・ザヒディ氏を新事務総長に任命したと発表した。ザヒディ氏はIATA初の女性事務総長となる。
人事の背景とザヒディ氏の経歴
IATAが木曜日に発表したところによると、ザヒディ氏の就任は11月1日の予定。この人事は、ロイター通信による事前の報道を認める形となった。現事務総長のウォルシュ氏は、インドの航空会社インディゴに移籍する。
パキスタン出身の経済学者であるザヒディ氏は、航空セクターでの経験がなく、業界外部からの異例の抜擢となる。これまでIATAのトップは、元航空会社の最高経営責任者(CEO)や役員が務めることが通例だった。
新事務総長が直面する業界の課題
Adザヒディ氏の就任は、航空業界が地政学的・経済的な逆風に直面する中で行われる。特に、中東情勢の緊迫化を背景に原油価格は1バレル100ドルを超えており、航空会社のコストを圧迫している。
また、環境問題への対応も喫緊の課題だ。業界が掲げる「2050年までのネットゼロ」という目標は、高効率な新型航空機や持続可能な航空燃料(SAF)の供給不足により、達成が危ぶまれている。ザヒディ氏には、こうした複雑な課題への舵取りが求められる。
環境リスクに対する過去の発言
ザヒディ氏は今年1月、WEFのポッドキャストで世界的なリスクについて議論した際、企業の経営幹部が貿易摩擦といった短期的な課題に集中するあまり、環境リスクの優先順位が下がっていることに懸念を表明していた。同氏は、地政学や地経学といった短期リスクへの注力は「ある程度理解できる」としながらも、長期的な視点が失われつつある状況を問題視する姿勢を示しており、今後の環境政策へのアプローチが注目される。