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ファーウェイ、イラン事業めぐる米国の裁判開始へ 銀行詐欺や制裁違反で

中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)が、イランとの取引に関してHSBCホールディングスなどの銀行を欺いたとされる銀行詐欺や制裁違反などの罪に問われている裁判が、ニューヨークのブルックリン連邦裁判所で開始される。8年前に米検察が秘密裏に起訴して以来、米中間の技術覇権争いを背景に注目されてきた事件が、ついに本格的な審理に入る。
事件の概要と争点
米検察当局は、ファーウェイがイランとのビジネスを隠蔽するため、関連会社「Skycom」を利用してHSBCなどの金融機関を欺き、米国の対イラン制裁に違反したと主張している。起訴内容には、銀行詐欺や制裁違反のほか、米ハイテク企業5社からの企業秘密の窃盗、マネーロンダリング(資金洗浄)、共謀、司法妨害などが含まれる。
これに対し、ファーウェイはすべての起訴事実について無罪を主張し、不正行為を全面的に否定している。裁判の審理は約3カ月間にわたると予想されている。
背景と市場への影響
この裁判は、激化する米中間の技術競争を象徴する出来事と見なされている。米国政府は2019年、国家安全保障上の脅威を理由にファーウェイを貿易ブラックリスト(エンティティリスト)に追加しており、有罪判決が下されれば、この措置の正当性を補強することになる。
Ad一連の動きは、2018年にファーウェイの孟晩舟(メン・ワンジョウ)最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたことで外交問題に発展した。中国政府は、この事件が中国の技術的台頭を妨害するための政治的なキャンペーンの一環であると批判している。市場関係者は、裁判の行方が今後の米中関係や、ファーウェイの事業、さらには世界のテクノロジーサプライチェーンに与える影響を注視している。
起訴内容の詳細
検察側によると、ファーウェイはSkycomを実質的に支配していたにもかかわらず、独立した企業であるかのように偽り、イランでの事業を展開していたとされる。この過程で、HSBCはSkycomに関連する1億ドル以上の米ドル取引を処理したと指摘されている。
この疑惑は、ロイターが2012年から2013年にかけて報じた、ファーウェイとSkycomの密接な関係に関する報道に基づいている。なお、孟CFOは自身に対する起訴を取り下げるための司法取引の一環として、HSBCの幹部に対して虚偽の説明を行ったことを認めている。