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ハウメット・エアロスペース株が急落、スペースXの部品内製化計画を嫌気

航空宇宙部品大手のハウメット・エアロスペース(HWM)の株価が8日午前の取引で6.5%下落し、一時238.77ドルまで値を下げた。イーロン・マスク氏が率いるスペースX社が、主要部品であるタービンブレードを内製化する方針を示したことが、競争激化への懸念を呼び起こし、売りが膨らんだ。
スペースXの内製化が競争懸念を誘発
今回の株価下落の直接的な引き金となったのは、スペースXがタービンブレードおよびベーンの鋳造を自社で行うというマスク氏の発表だ。この動きは、ハウメットにとって将来の重要な需要源が市場から失われる可能性を意味する。これまで同社の高い株価評価を支えてきた、精密部品における供給の希少性が弱まるとの懸念が市場に広がった。
強弱分かれるアナリストの見方
一方で、ウォール街のアナリストからは、市場の反応は過剰だとの見方も出ている。ドイツ銀行のアナリストは、競争上のリスクは市場が織り込んでいるほど深刻ではなく、スペースXが最終的にハウメットのような既存メーカーと提携する可能性も残っていると指摘した。
また、バーンスタインは同社に対する「アウトパフォーム」の投資判断を維持し、目標株価を328ドルに引き上げた。その理由として、以下の点を挙げている。
Ad- 主要なガスタービンメーカーとの2030年まで続く長期供給契約
- 計画されている38%のブレード生産能力の増強
複合的な売り圧力
スペースXを巡る懸念に加え、他の要因も株価の重しとなった。同社の株価収益率(PER)は同業他社に比べて割高な水準にあり、悪材料に反応しやすい状況にあった。さらに、翌日にニューヨークで開催されるジェフリーズ・グローバル・インダストリアル・カンファレンスでのジョン・C・プラントCEOの講演を前に、不確実性を避けようとする投資家によるポジション調整の売りも出た。
第2四半期の好決算を受けて通期見通しを引き上げるなど、同社の基礎的条件(ファンダメンタルズ)は依然として堅調である。しかし、競争環境への懸念、割高なバリュエーション、そしてイベント前の警戒感が重なり、短期的に厳しい株価環境となっている。