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金、週間で下落へ 原油高が金融引き締め長期化の懸念を再燃

金曜日の金相場は下落し、週間ベースでも下落する見通しとなった。米国とイラン間の緊張激化を背景とした原油価格の上昇がインフレ圧力を強め、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締め政策を長期化させる可能性があるとの懸念が、金の重しとなっている。
Investing.comによると、金曜日20時50分(GMT)時点で、金現物価格は0.2%安、金先物価格は0.5%安で取引された。両指標とも、週間では約1.6%の下落となる見込みだ。
中東情勢の緊迫化と原油価格
今週の市場では、イランがホルムズ海峡周辺で商業石油タンカー3隻を攻撃したとの報道を受け、米国とイランの間で緊張が高まった。これを受け、地政学リスクプレミアムが意識され、原油価格が急騰した。
原油価格の上昇は、インフレの再燃につながる可能性がある。高インフレが続けば、FRBは政策金利をより高い水準で、より長く維持することを余儀なくされる可能性がある。金利を生まない資産である金にとって、高金利環境は保有の機会費用を高めるため、魅力が低下する要因となる。
金融政策への影響と市場心理
Ad今週初めに公表された6月16-17日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、政策担当者の間で金利見通しについて意見が分かれていたことが示された。議事要旨はまた、中東紛争だけでなく、AI関連の需要や関税から生じるインフレ圧力への懸念も浮き彫りにした。
ANZのアナリストは、「中東紛争の限定的なエスカレーションへの期待から、金は一定のサポートを見出した」と指摘。一方で、「エネルギー価格の反発が、FRBによる高金利政策の長期化につながり、頑固な高インフレと戦うことになるという、以前からの懸念も根強い」との見方を示した。
今後の注目点
市場の焦点は、来週発表される米国の主要なインフレ指標に移っている。火曜日に6月の消費者物価指数(CPI)、水曜日に同月の生産者物価指数(PPI)が公表される予定だ。
5月のCPIとPPIは、イラン情勢の緊迫化による原油価格の急騰を主因に、それぞれ2023年4月、2022年11月以来の高い伸びを記録した。アナリストの間では、5月の数値がピークであった可能性が高いとの見方もある。これらのデータがFRBの次の一手を占う上で重要な手掛かりとなるため、投資家は内容を注視している。