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中東和平交渉への期待感で原油価格が下落、金は反発

Summary
中東和平交渉が進展するとの観測から原油価格が大幅に下落し、インフレ懸念が後退。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ圧力が和らぐとの見方から、金利の付かない資産である金(ゴールド)が買われた。
中東の和平交渉が進展するとの楽観的な見方から原油価格が下落し、インフレ圧力が和らぐとの期待が広がった。これを受けて火曜日、金利の付かない資産である金(ゴールド)の価格が上昇した。
米国東部時間午前8時37分(日本時間午後9時37分)時点で、金現物価格は0.6%上昇し1オンスあたり4,080.63ドル、金先物価格は1.2%高の1オンスあたり4,138.00ドルで取引された。
中東情勢の進展期待が背景
市場の注目は、ホルムズ海峡の再開を巡る米国とイランの交渉に関する動向に集まっている。この重要な航路が混乱すれば、エネルギー価格主導のインフレを引き起こし、米連邦準備制度理事会(FRB)をはじめとする各国中央銀行が利上げを迫られるとの懸念が根強い。
しかし、CNBCのインタビューに応じたスコット・ベッセント米財務長官が、ホルムズ海峡の再開に向けて「今日か明日にも合意に達する可能性がある」と述べたことで、和平への期待が一気に高まった。また、仲介役を務めるカタールも、緊張緩和と海峡再開に向けた外交努力が継続していると報じられている。
一方で、ドナルド・トランプ米大統領がイランとの交渉再開を示唆したのに対し、イランのイスマイル・バゲイ外相は対話の事実を否定するなど、情報は錯綜している。テヘランは、オマーンを介してホルムズ海峡の現状に関する協議を続けていることを認めている。
Ad市場への影響と今後の注目点
中東の緊張緩和への期待は、原油価格を押し下げた。米国東部時間午前7時45分(日本時間午後8時45分)時点で、国際的な指標であるブレント原油先物は1.8%安の1バレルあたり82.23ドル、米国産WTI原油先物は2.6%安の78.24ドルとなった。
原油価格の下落はインフレ懸念を和らげるため、利上げの必要性が低下するとの見方につながる。金利の上昇は、利息を生まない金の魅力を相対的に低下させるため、利上げ観測の後退は金価格にとって追い風となる。
今週は、ADP民間雇用報告や金曜日に発表される非農業部門雇用者数など、米国の主要な労働市場データが相次いで発表される。投資家はこれらのデータから、FRBが年内に再度利上げに踏み切る必要があるかどうかを見極めようとしている。最近では複数のFRB高官がタカ派的な発言を続けており、「より高い金利をより長く」維持するとの見方が市場の根底には依然として存在する。