Story
フリーポート・マクモラン、銅価格高騰で第2四半期利益が予想上回る

Text size
Background
世界最大の産銅大手フリーポート・マクモランが23日に発表した第2四半期決算は、調整後1株当たり利益が市場予想を上回り、銅価格の高騰が生産量の減少を補う形となった。この発表を受け、同社株は時間外取引で1.4%上昇した。
銅価格の高騰が減産を相殺
LSEGがまとめたデータによると、6月30日を末日とする第2四半期の調整後1株当たり利益は74セントとなり、アナリストの平均予想である59セントを上回った。
この好調な業績の主因は銅価格の上昇にある。供給懸念や最大消費国である中国の底堅い需要、中東の地政学的緊張を背景に、第2四半期の平均銅実現価格は前年同期比で41.5%上昇し、1ポンド当たり6.17ドルに達した。前年同期は4.54ドルだった。
グラスバーグ鉱山の生産回復に遅れ
一方で、生産量は大幅に減少した。インドネシアにある世界最大級の銅・金鉱山であるグラスバーグ鉱山が洪水被害に見舞われた影響が続いている。
Ad第2四半期の銅生産量は前年同期比18.2%減の7億8600万ポンド、金生産量は同39.4%減の19万2000オンスとなった。銅の販売量も前年同期の10億ポンドから7億1000万ポンドに、金の販売量は76%減の12万3000オンスに落ち込んだ。
同鉱山は現在、生産能力の50%で稼働しており、年内に65%に達する見込み。完全な生産能力への回復は2027年末までかかるとされている。
市場への示唆
今回の決算は、フリーポート・マクモランの業績が銅の市況に大きく左右されることを改めて示した。投資家にとっては、今後のグラスバーグ鉱山の回復ペースと、世界経済の動向に連動する銅価格の推移が、同社の株価を判断する上で重要な要素となる。