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フォード株が急伸、好決算と通期見通しの上方修正を好感

Summary
米自動車大手フォードの株価が時間外取引で急伸。市場予想を上回る第2四半期決算と、2026年通期の利益見通しを再度引き上げたことが好感された。
米自動車大手フォード・モーターの株価が、29日の時間外取引で6.9%急伸した。同社が発表した第2四半期決算が市場予想を上回ったことに加え、2026年通期の利益見通しを今年2度目となる上方修正に踏み切ったことが投資家心理を強く刺激した。
好調な第2四半期決算と通期見通しの引き上げ
フォードが発表した第2四半期の調整後1株当たり利益(EPS)は0.42ドルとなり、コンセンサス予想(約0.35〜0.36ドル)を上回った。調整後EBIT(金利・税引き前利益)は前年同期比約17%増の25億ドルに達した。
一方で、売上高はアルミニウム供給元のノベリス社の工場火災に伴う供給制約で、主力ピックアップトラック「Fシリーズ」の生産が影響を受け、前年同期比約4%減の483億ドルとなった。しかし、フォードは2026年通期の調整後EBIT見通しを、従来の85億〜105億ドルのレンジから100億〜110億ドルへと引き上げた。調整後フリーキャッシュフローの見通しも60億〜70億ドルに上方修正した。
ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は、「我々は再び力強い四半期決算を達成し、通期見通しを引き上げた。しかし、より重要なのは、フォードがより収益性が高く、規律のとれた、真に異なる企業へと変貌しつつある証拠が増えていることだ」と述べ、事業変革への自信を示した。
複数の追い風が株価を後押し
Ad今回の決算発表に先立ち、複数の好材料が観測されていた。証券会社ジェフリーズは7月27日、フォードの投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げ、目標株価も14.50ドルから17.50ドルに修正。アナリストは、ノベリス社の生産正常化に伴い、第2四半期が販売台数の底になるとの見方を示していた。
さらに、ウィリアム・クレイ・フォード・ジュニア会長が過去数ヶ月で14万株、ジョン・ソーントン取締役が1万600株の自社株を購入したことも明らかになっており、経営陣の強い自信の表れと受け止められている。競合のゼネラル・モーターズ(GM)も先週、2026年通期の調整後EBIT見通しを引き上げており、自動車セクター全体への期待感も高まっていた。
市場の反応と今後の見通し
決算とガイダンスの二重の好材料、アナリストの格上げ、そして生産回復への期待感が重なり、フォードの株価は時間外取引で15.99ドルまで上昇した。これは52週高値の17.78ドルには及ばないものの、52週安値の10.68ドルを大きく上回る水準であり、投資家が下半期の業績回復にさらなる上昇余地を見出していることを示唆している。