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ファイバー株が急落、AIの逆風で業績・見通しが市場予想を大幅に下回る

Summary
ギグエコノミー大手ファイバー・インターナショナルの株価が急落。第2四半期決算と通期業績見通しがともに市場予想を下回り、AIによる需要への悪影響が加速していることが嫌気された。
ギグエコノミー大手ファイバー・インターナショナル(Fiverr International Ltd.)の株価は、2026年第2四半期決算の発表を受け、時間外取引で16.7%の急落を記録した。売上高と利益がともに市場予想を下回ったことに加え、通期の業績見通しを大幅に下方修正したことが、投資家の失望を招いた。
決算とガイダンスのダブルパンチ
同社が発表した第2四半期決算は、市場にとって二重の失望となった。主要な業績指標は以下の通り。
- 売上高: 9,780万ドル(前年同期比10.0%減)。市場予想の約9,980万ドルに届かなかった。
- 調整後1株当たり利益(EPS): 0.50ドル。コンセンサス予想の0.52ドルを下回った。
さらに深刻なのは、大幅に引き下げられた今後の見通しだ。2026年通期の売上高見通しは3億5,600万~3億7,200万ドル(前年比17%~14%減)のレンジに下方修正された。これは、わずか1四半期前に示された3億8,000万~4億2,000万ドルのレンジから著しい悪化を意味する。
AIによる逆風が加速
Ad経営陣は業績悪化の要因として、人工知能(AI)に関連する需要とトラフィックへの逆風を挙げた。特に、AIによる自動化の影響を最も受けやすいカテゴリーでの弱さが続いており、この傾向は第3四半期に入っても継続していると説明している。
第2四半期の詳細を見ると、中核であるマーケットプレイス事業の不振が際立っている。同事業の売上高は前年同期比15.5%減の6,310万ドルに落ち込み、年間アクティブ購入者数は21.9%減の270万人にまで減少した。一方で、購入者1人当たりの年間支出額が15.6%増の368ドルになるなど、高付加価値サービスへのシフトを示す明るい兆候も見られたが、取引量の急激な減少を補うには至っていない。
市場の信頼感は低下
今回の決算発表以前から、アナリストはAIがもたらす低価格帯の仕事への圧力などを理由に、同社に対して慎重な見方を示していた。今回の決算と弱い見通しは、AIによる既存業務の代替が安定化するどころか、むしろ加速しているという経営陣の認識を裏付ける形となった。
時間外取引で付けた株価の安値(9.65ドル)は、52週安値(9.58ドル)に迫る水準であり、フリーランス市場におけるAIの破壊的影響に対する投資家の懸念がいかに深刻であるかを示している。同社が高付加価値セグメントの成長によって失われた取引量を相殺できることを証明するまで、株価への下押し圧力は続くとみられる。