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パラマウントによるワーナー買収、米連邦地裁が反トラスト懸念で一時差し止め命令

Summary
米連邦地裁は、カリフォルニア州などが反トラスト法(独占禁止法)違反を主張して起こした訴訟を受け、パラマウントによる1100億ドル規模のワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収を14日間一時的に差し止める命令を下した。
米連邦地方裁判所は月曜日、パラマウント・グローバルによる1100億ドル(約15.4兆円)規模のワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収計画を一時的に差し止める命令を下しました。これは、カリフォルニア州が主導する複数の州が、この大型合併は競争を著しく阻害するとして提訴したことに応じたものです。
買収手続きに14日間の停止命令
ロイター通信によると、アラセリ・マルティネス=オルギン連邦地裁判事は、カリフォルニア州をはじめとする12州の訴えを認め、買収手続きを14日間停止する命令を出しました。これにより州側は、訴訟の全期間を通じて合併を遅らせるための主張を行う時間を確保できます。
裁判所は、この長期的な差し止めに関する審理を8月3日に開く予定です。訴訟の最終的な判決には数ヶ月を要する可能性があります。
州連合、競争阻害を懸念
州連合は7月13日、オークランドの連邦地裁に訴訟を提起しました。訴状では、この合併が実現すれば映画・テレビ業界で支配的な力を持つ「巨大メディア企業」が誕生し、コンテンツ価格の上昇につながるなど、競争が回復不可能な形で損なわれると主張しています。
Adまた、もし合併が完了してしまえば、人員削減や機密情報の共有といった、後から覆すことが困難な措置が実行される恐れがあると指摘。訴訟で違法と判断された場合に元に戻すことができない事態を避けるため、事前の差し止めを求めていました。
企業戦略と財務への影響
この司法判断は、ネットフリックスやディズニーといった巨大企業に対抗するため、事業規模の拡大を目指すパラマウントのデビッド・エリソンCEOの戦略にとって大きな障害となります。パラマウント側は、この訴訟が反トラスト法の解釈を歪めていると反論し、手続きの遅延は業界の労働者に不利益をもたらすだけだと主張しています。
買収契約によれば、合併の完了が9月30日を過ぎて遅延した場合、パラマウントはワーナーの株主に対し、1日あたり1株25セント、総額で1日あたり約700万ドルの「遅延違約金(ticking fee)」を支払う義務を負う可能性があり、財務的な影響も懸念されます。市場関係者は、8月3日の審理の行方を注視しています。