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欧州株、好決算と地政学リスクの綱引きで方向感に欠ける展開

Summary
木曜の欧州株式市場は、石油大手シェルなどの好決算が相場を下支えする一方、米国の金融政策の不透明感やイラン情勢の緊迫化が重しとなり、強弱感が対立する展開となった。
木曜の欧州株式市場は、好調な企業決算が相次いだものの、米国の金融政策の先行き不透明感や中東の地政学リスクが上値を抑え、主要株価指数はまちまちの動きとなった。汎欧州株価指数STOXX 600は、取引序盤でほぼ横ばいで推移している。
好調な企業決算が相場を支える
この日発表された欧州主要企業の決算が、市場心理の悪化を食い止める重要な緩衝材となった。特に、エネルギー大手のシェルは第2四半期の調整後利益が98億ドルに倍増し、市場予想を大幅に上回ったことが好感された。この力強い業績が、相場全体を押し上げる一因となった。
金融セクターでも、フランスのソシエテ・ジェネラルが過去最高の四半期利益を報告し株価が上昇。スペインのBBVAやフランスの資産運用会社アムンディも好決算を発表した。また、フランスのシュナイダーエレクトリックは通期見通しを引き上げたことで株価が7.3%急騰した。
米金融政策と地政学リスクが重荷
一方で、マクロ経済環境には不透明感が漂う。米連邦準備理事会(FRB)は水曜、政策金利を据え置いたものの、その後の記者会見で今後の金融政策に関する明確な指針を示さなかった。これにより、市場では利上げが再開されるのか、あるいは高金利が長期化するのかについて見方が分かれている。
Adさらに、米国がイラン国内で新たな軍事空爆を実施したことで、地政学リスクが一層高まった。5ヶ月にわたる紛争の激化は、世界のエネルギー市場に緊張をもたらし、投資家心理を圧迫している。ドイツのDAX指数が0.2%下落するなど、これらの外部要因が相場の上値を抑えた。
明暗が分かれる個別銘柄
決算内容によって個別銘柄の動きには明暗が分かれた。米国のハイテク大手の決算がまちまちだったことを受け、欧州のテクノロジーセクターのセンチメントは依然として不安定だ。マイクロソフトやサムスンの決算は市場を安心させたが、メタ・プラットフォームズはフリーキャッシュフローが91%急減したと報告し、AIインフラへの巨額投資に伴う資金燃焼への懸念を浮き彫りにした。
消費者関連では、独アディダスが市場を失望させる四半期利益を発表し、株価が17%以上急落。自動車セクターでは、仏ルノーが黒字転換にもかかわらず株価が下落し、独BMWも減益報告を受けて株価は横ばい圏で推移した。