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欧州株は小幅高、好決算が金利上昇圧力と綱引き

Summary
28日の欧州株式市場は小幅に上昇。ユニリーバなどの好決算が相場を支えた一方、根強いインフレ懸念と金利高への警戒感が上値を抑えた。
28日の欧州株式市場は、消費財や自動車セクターの好調な企業決算が相場を押し上げたものの、高止まりする金利への警戒感から上値の重い展開となった。主要な株価指数は小幅な上昇にとどまった。
汎欧州株価指数であるSTOXX 600は、序盤の取引で0.2%高となった。国別では、ドイツのDAX指数が0.2%、フランスのCAC 40指数が0.5%それぞれ上昇した一方、英国のFTSE 100は横ばいで推移した。
好調な企業決算が相場を支える
市場心理を支えたのは、発表が本格化している第2四半期決算だった。特に、生活必需品大手のユニリーバが6%高と急伸。第2四半期の実質的な売上高成長率が市場予想を上回り、安定した価格決定力と販売量の底堅さが示された。これは、金利上昇下でも個人消費が堅調であることを示唆し、投資家に安心感を与えた。
このほか、好決算を発表した企業が相次いで買われた。
- メルセデス・ベンツは、2026年の販売台数見通しを引き下げたものの、第2四半期の利益が急増したことが好感され3.5%上昇した。
- 自動車セクターでは、同業のBMWとフォルクスワーゲンもそれぞれ2%高となった。
- フランスの通信大手オレンジは、利益とキャッシュフローの見通しを引き上げたことで約4%上昇した。
- 一方、オランダの医療技術大手フィリップスは、中核利益が市場予想を上回ったにもかかわらず、株価は8.5%下落し、銘柄によって明暗が分かれた。
Ad金利高への警戒感が重荷に
好決算が相次ぐ中でも、株式市場の上値は限定的だった。背景には、高水準で推移する国債利回りがある。これは、インフレ抑制のために中央銀行が当面、政策金利を高く維持するとの市場の観測を反映しており、株式の評価価値に対する圧力となっている。
欧州中央銀行(ECB)高官からのタカ派的な発言も、金利への警戒感を強めている。ECB理事会メンバーのペトル・カジミール氏は、ユーロ圏の経済見通しが改善したとしても、9月の利上げは依然として必要との見解を示した。これは、ECBのインフレとの闘いがまだ終わっていないことを市場に改めて印象付けた。
市場の焦点は米FRB会合へ
投資家の注目は、米国で開催されている米連邦準備理事会(FRB)の金融政策決定会合に移っている。会合は水曜日に終了する予定で、政策金利は据え置かれるとの見方が大勢だ。しかし、市場参加者は会合後のFRB議長の記者会見に注目しており、今後の世界的な金融政策の方向性に関する手がかりを探っている。