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エムスケミー株が急伸、好決算・通期見通し引き上げ・増配を好感

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スイスの特殊化学品メーカー、エムスケミー(Ems-Chemie)の株価が10日、市場予想を上回る2026年上半期決算、通期見通しの上方修正、増配案の発表という3つの好材料を受け、一時2.3%上昇した。
予想を上回る上半期決算
同社が発表した2026年上半期の営業利益(EBIT)は、前年同期比4.7%増の3億1,000万スイスフランに達し、アナリスト予想を上回った。特殊化学品事業への注力と厳格なコスト管理が奏功し、EBITマージンは前年同期の29.1%から30.6%へと改善した。
EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)も3億3,600万スイスフランに増加し、EBITDAマージンは31.7%から33.2%に拡大。収益性の向上が鮮明となった。
強気の見通しと株主還元
エムスケミー経営陣は決算発表と同時に、2026年通期の売上高見通しを引き上げた。大幅なスイスフラン高という逆風にもかかわらず見通しを上方修正したことは、根強い需要に対する自信の表れと市場は受け止めている。
Adさらに、株主還元策として、8月8日に開催予定の年次株主総会において、普通配当と特別配当を合わせて1株当たり18.40スイスフランの配当を提案する方針を明らかにした。これは前年の17.25スイスフランからの増配となる。
市場の反応と成長分野
好決算、強気な見通し、増配という好材料が重なったことで、同社株は投資家の買いを集め、この日の高値は706スイスフランに達した。これにより、52週高値である716スイスフランに迫る水準まで回復した。
同社は今後の成長ドライバーとして、金属代替ソリューションや省エネ関連製品を挙げており、電気自動車(EV)、ロボティクス、データセンターといった分野も新たな拡大領域として注目している。