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EMSケミー、通期売上高見通しを上方修正 特殊化学品が利益率を牽引

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Jul 10, 20261 min read
EMSケミー、通期売上高見通しを上方修正 特殊化学品が利益率を牽引
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スイスの特殊化学品メーカー、EMSケミー・ホールディング(SIX:EMSN)は、2026年通期の純売上高見通しを小幅に上方修正した。ニッチ分野での旺盛な需要とコスト管理が利益率を押し上げ、スイスフラン高の逆風を吸収し、上半期の営業利益が増加したことが背景にある。

上半期は為替逆風下で増益を達成

同社が発表した2026年6月30日までの上半期決算によると、営業利益(EBIT)は前年同期比4.7%増の3億1000万スイスフランに達した。これにより、EBITマージンは前年同期の29.1%から30.6%へと改善した。

主な決算内容は以下の通り:

  • 純売上高: 10億1000万スイスフラン(前年同期比0.8%減)
  • 現地通貨ベースの純売上高: 前年同期比4.5%増
  • EBITDA(利払い・税・償却前利益): 3億3600万スイスフラン(同3.9%増)
  • EBITDAマージン: 33.2%(前年同期は31.7%)

スイスフラン高が報告通貨ベースの売上高を押し下げたものの、現地通貨ベースでは増収を確保した。同社は、原材料費の上昇に対応するため「不可避な販売価格の調整」を実施したと説明している。

通期見通しと株主還元

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EMSケミーは2026年通期の純売上高について、為替の影響により前年をわずかに下回るとの予想を維持しつつも、従来の見通しから小幅に引き上げた。通期の営業利益については、前年をわずかに上回るとの見通しを据え置いた。

また、取締役会は8月8日の年次株主総会において、1株当たり18.40スイスフランの配当を提案する方針だ。これは普通配当14.65フランと特別配当3.75フランから構成され、前年の17.25フランから増配となる。

成長分野が業績を牽引

同社は、不安定な米国の通商政策や中東情勢の緊迫化、大幅なスイスフラン高といった厳しい事業環境に直面していると言及。しかし、米国で販売する製品はほぼ現地生産であるか、関税が免除される「重要特殊品」に該当するため、直接的な影響は限定的だとしている。また、中東での事業展開はないという。

業績の主な牽引役として、金属代替や省エネ関連のソリューションに対する需要を挙げた。特に、電気自動車(EV)、ロボット工学、データセンターといった新興分野での需要が旺盛であると指摘しており、高機能ポリマーや特殊化学品事業の成長を支えている。

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