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トランプ氏、米・イラン合意に悲観的見方 ドルは上昇

Summary
トランプ米大統領がイランとの和平合意に悲観的な見方を示したことを受け、地政学的リスクの高まりから安全資産とされるドルが買われた。市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の議事録公表も注視している。
8日の外国為替市場で、米ドルが主要通貨バスケットに対して上昇した。トランプ米大統領がイランとの和平合意について深い悲観論を表明したことを受け、地政学的リスクを懸念した投資家による安全資産としてのドル買いが強まった。ドル指数は欧州取引時間中に0.2%上昇し、4営業日続伸となった。
トルコで開催されたNATO首脳会議で、トランプ大統領はイランが二枚舌を使っていると非難し、前夜の攻撃の応酬を受けて枠組み合意は「終わった」との見解を示した。これに先立ち、イラン軍は米国の石油輸出に対する制裁免除の撤回への報復として、クウェートとバーレーンにある米軍拠点を攻撃したと発表していた。この情勢緊迫化を受け、ブレント原油価格は約6.6%急騰した。
市場では、午後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の6月議事録への警戒感もドルを支えている。新たに就任したウォーシュ議長の下で初となる議事録は、同議長が従来の「フォワードガイダンス」を大幅に縮小する姿勢を示しているため、今後の金融政策を読み解く上で重要視されている。米国の2年債利回りは4.24%、10年債利回りは1カ月ぶりの高水準となる4.60%に上昇した。
Ad他の通貨では、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が予想通り政策金利を0.25%引き上げ2.50%としたことを受け、ニュージーランドドルが上昇した。一方、円は引き続き圧力を受け、ドル円相場は1ドル=162円20銭近辺で推移した。日本銀行の浅田東一良審議委員は、追加利上げを支持する前に需要主導のインフレの明確な証拠が必要だと改めて述べ、日銀が緩やかな金融正常化を進めるとの観測を強めた。