Story
独ダーマファーム株が急落、金融当局の会計調査を嫌気

Summary
ドイツの製薬会社ダーマファームの株価が17日に下落。同国の金融監督庁(BaFin)が、同社の2025年連結財務諸表に会計規則違反の疑いがあるとして正式な調査を開始したと公表したことが背景。
ドイツの製薬会社ダーマファーム(Dermapharm)の株価が17日の取引で大幅に下落した。同国の連邦金融監督庁(BaFin)が、同社の2025年連結財務諸表および経営報告書に関する正式な調査を開始したと公表したことが売り材料となった。
BaFinが会計不正の疑いで調査
BaFinは7月14日に調査を開始したが、17日にその事実を公表。発表によると、ダーマファームが会計規則に違反したことを示唆する「具体的な証拠」が存在するという。
当局が指摘している主な問題点は以下の通り。
- 利息請求を含む合計6320万ユーロの売掛金が不正確に計上されている可能性。
- 関連当事者との取引に関する説明が、財務諸表の注記で不十分であった可能性。
ダーマファーム側は、本件に関して即座にコメントを発表していない。BaFinは、調査が公になった以上、最終的に会計上の誤りが確認されるか否かにかかわらず、その結果を公表する方針を示している。
Ad市場の反応と株価への影響
この発表を受け、ダーマファームの株価はフランクフルトのクセトラ(Xetra)市場で一時2.5%安の42.55ユーロまで下落した。時間外取引ではさらに大幅に値を下げ、日中の最安値は40.10ユーロを付けた。
財務報告の信頼性に対する疑念が浮上したことに加え、同社からの即時の反論がなかったことが投資家心理を悪化させた。この日のドイツ株式市場は、世界的なハイテク株安の影響でDAX指数が0.5%下落するなど、全体的に軟調な地合いであったことも株価の重しとなった。
今回の下落により、同社の株価は52週高値の51.90ユーロから大きく離れ、年間レンジ(31.70〜51.90ユーロ)の下限に近い水準で取引されている。規制当局による調査の行方が明らかになるまで、同社株には不透明感がつきまとうことになりそうだ。