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デル株が52週高値更新、AI事業への期待でCEO講演に注目集まる

デル・テクノロジーズ(DELL)の株価が9日の取引で急伸し、一時558.50ドルの52週高値を付けた。記録的な決算発表を受けた買いの勢いが続くなか、マイケル・デル最高経営責任者(CEO)が登壇するカンファレンスでのAI(人工知能)事業に関する発言への期待が、さらなる株価上昇の直接的な要因となった。
CEO登壇への期待が株価を押し上げ
今回の株価上昇の直接的なきっかけは、デルCEOがゴールドマン・サックス主催の「Communacopia + Technology Conference」に登壇予定であることだ。同氏の講演は米国太平洋夏時間午後12時25分(日本時間10日午前4時25分)に予定されており、市場は今年の株価上昇の核心的な原動力であるAIインフラ事業のパイプラインに関する最新情報に注目している。
記録的な決算と強気な業績見通しが背景に
今回の株価上昇は、9月1日に発表された画期的な2027年度第2四半期決算が力強い追い風となっている。同社はこの四半期に過去最高の業績を記録した。
- 売上高: 470億ドル(前年同期比58%増)
- AI関連の受注額: 609億ドル
- AI関連の受注残高: 950億ドル
Adこの潤沢な受注残高を背景に、経営陣は通期業績見通しを大幅に引き上げ、売上高が69%増、調整後1株当たり利益(EPS)が148%増の25.50ドルになるとの見方を示した。この高い業績見通しが投資家の信頼感を高めている。
アナリストの評価引き上げと市場の反応
この力強い決算報告と見通しを受け、アナリストの評価も相次いで引き上げられた。モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、シティグループなどが目標株価を上方修正したほか、9月8日から9日にかけて新たな「買い」推奨も報告されており、機関投資家の関心を集め続けている。
一方で、投資会社シルバーレイク・パートナーズが9月3日に約3,820万ドル相当のデル株を売却するなど、一部インサイダーによる売却も見られたが、株価の上昇基調を妨げるには至らなかった。この日の米国市場はS&P 500指数が0.3%安となるなど、主要指数が軟調に推移するなか、デル株の逆行高は際立っていた。
デルの株価は現在、予想PER(株価収益率)で約19倍の水準で取引されている。投資家は、企業向けAIインフラ構築の主要な受益者と見なされる同社に対し、プレミアムを支払うことを厭わない姿勢を示しているようだ。