Story
コベストロ、2026年通期の中核利益が大幅増の見通しを発表

Summary
ドイツの化学大手コベストロは、2026年通期のEBITDAが前年を大幅に上回るとの見通しを発表した。価格上昇が寄与した2026年上半期の好調な暫定決算が背景にある。
Text size
Background
ドイツの化学大手コベストロ(ETR:1COV)は9日、2026年通期の事業中核利益が前年を大幅に上回るとの見通しを発表した。価格上昇が業績を牽引した上半期の好調な暫定決算が、通期見通しの引き上げにつながった。
上半期の暫定決算と通期見通し
同社が発表した2026年上半期(1~6月)の暫定決算によると、売上高は67億3000万ユーロ、金利・税金・減価償却前利益(EBITDA)は6億6900万ユーロに達した。
コベストロは、この好調な業績の要因として、製品価格の上昇が原材料コストの上昇ペースを上回ったことを挙げている。この収益性の改善が上半期の利益を押し上げた形だ。
この結果を踏まえ、同社は2026年通期のEBITDAが2025年の水準を大幅に上回ると予想している。
Ad財務指標の改善見通しと市場への示唆
コベストロはEBITDAだけでなく、他の主要な財務指標についても強気の見通しを示した。2026年通期のフリーキャッシュフロー、および投下資本利益率(ROCE)が加重平均資本コスト(WACC)を上回る水準も、2025年と比較して大幅に改善するとしている。
これらの見通しは、同社がコスト管理と価格戦略を通じて収益性を確保し、資本効率を改善できるとの自信を示唆している。化学セクターにおける価格決定力の重要性を浮き彫りにするものであり、投資家は同社の今後の業績推移を注視することになるだろう。