Story
トウモロコシ先物、米作柄懸念で2023年7月以来の高値

Summary
シカゴ商品取引所のトウモロコシ先物が、米国の単収見通し引き下げや黒海地域の供給不安を背景に続伸し、約1年1ヶ月ぶりの高値を付けた。中心限月の12月限は1ブッシェルあたり5.30ドルに達した。
シカゴ商品取引所(CBOT)のトウモロコシ先物価格が、米国産地の作柄悪化懸念と黒海地域の輸出障害を背景に上昇し、2023年7月以来の高値を記録した。市場では米国のトウモロコシ単収見通しが引き下げられており、供給不安が価格を押し上げている。
価格動向と背景
Investing.comによると、26日の取引でCBOTトウモロコシ先物は各限月で1ブッシェルあたり3~5セント上昇した。中心限月である12月限の価格は一時5.30ドルに達し、これは中心限月の継続足チャートで2023年7月以来の最高水準となる。
この価格上昇の主な要因は、世界最大の生産国である米国の生育状況への懸念と、ウクライナ情勢に起因する黒海経由の穀物輸出の停滞が重なったことにある。
米国の作柄懸念が主因
価格上昇の直接的な引き金となったのは、米農務省(USDA)が25日に発表した週間作柄報告だ。報告によると、トウモロコシの作柄評価指数が市場予想を上回る幅で悪化したことが明らかになり、これが単収の下振れ懸念を強め、買いを誘った。
Ad市場参加者は、今後の天候次第では供給がさらに逼迫する可能性を警戒しており、天候プレミアムが価格に上乗せされやすい状況となっている。
南米の生産見通し
一方、南米では安定した生産が見込まれている。ブエノスアイレス穀物取引所が25日に発表したところによると、アルゼンチンでは2026/27年度に前期作と同様の840万ヘクタールのトウモロコシが作付けされる計画だという。
エルニーニョ現象の影響で土壌水分が良好な状態にあり、農家の作付け意欲を支えている。北半球での供給懸念が強まる中、南米の生産動向は世界の需給バランスを占う上で引き続き重要な要素となる。