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クーパー、見通し下方修正と事業売却中止で株価急落

医療機器メーカーのクーパー・カンパニーズ(COO)の株価が10日の時間外取引で15.3%安の53.76ドルまで急落した。第3四半期の売上高未達、業績見通しの下方修正、そして数ヶ月にわたる戦略的見直しの予想外の結論という複合的な悪材料が重しとなった。
業績と見通しが市場予想を大幅に下回る
同社が9日引け後に発表した2026年度第3四半期決算では、調整後1株当たり利益(EPS)は1.15ドルと、アナリスト予想の1.12ドルをわずかに上回った。しかし、売上高は10億7000万ドルにとどまり、市場コンセンサスの11億ドルを約3000万ドル下回った。
より大きな打撃となったのは、今後の見通しだ。第4四半期の売上高ガイダンスは10億5700万ドルから10億8000万ドルの範囲とされ、オーガニック成長率で0%から2%増にとどまる見込み。これは市場が期待していた約11億2000万ドルを大幅に下回る水準だ。同社は、コンタクトレンズ事業「クーパービジョン」の米国における流通在庫の削減が第4四半期も続く主要な逆風になると説明している。過去2年間で4度目となるガイダンス引き下げとなり、投資家の信頼を損なった。
外科事業の売却中止とアナリストの格下げ
業績への失望感に追い打ちをかけたのが、2025年12月に開始した戦略的見直しの結論だ。取締役会は、外科事業部門「クーパーサージカル」について、潜在的な買い手から提示された買収案が同部門の価値を十分に反映していないと判断し、全会一致で売却せず事業を継続することを決定した。非ホルモン性IUD(子宮内避妊具)市場への新規競合の参入も、評価額に影響した一因とみられる。
Adこの発表を受け、少なくとも2つの大手証券会社が投資判断を引き下げた。
- パイパー・サンドラーは、レーティングを「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に引き下げ、目標株価を86ドルから59ドルに大幅に下方修正した。
- ベアードも「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ格下げし、目標株価を85ドルから61ドルに変更した。
市場への影響
同社は自社株買い承認枠を30億ドルに拡大し、四半期のフリーキャッシュフローが過去最高の2億7300万ドルに達したと発表したが、これらの好材料はガイダンスへの失望と戦略的見直しの結果によって完全に打ち消された。S&P500種株価指数など主要指数が横ばいで推移する中、今回の株価急落はマクロ経済環境ではなく、完全に同社固有の要因によって引き起こされていることが浮き彫りとなっている。