Story
コーツ株が急伸、上半期決算での増収と通期見通しの維持を好感

Summary
産業用糸メーカーのコーツ・グループが発表した2026年上半期決算が、大幅な増収と安定した利益率を示したことを受け、同社株は7月28日の取引で急伸した。通期の業績見通しが据え置かれたことも、投資家の安心感につながった。
Text size
Background
英国の産業用糸大手コーツ・グループ(LSE: COA)の株価が、7月28日に発表された2026年上半期(1~6月期)決算を好感し、一時4.5%高の81ペンスまで上昇した。買収効果による大幅な増収と、通期の業績見通しを維持したことが市場で評価された。
買収が寄与し大幅増収
同社が発表した2026年上半期決算によると、売上高は前年同期比で報告ベース19%増の8億3700万ドルに達した。この成長は、2025年半ばに完了したフットウェア部品メーカー、オーソライトの買収が大きく貢献した。
一方、買収の影響を除いた既存事業の成長率(オーガニック成長率)は1%増となり、需要環境が依然として軟調な中で、事業の底堅さを示した。調整後EBIT(金利・税引前利益)マージンは19.8%と安定しており、成長分野や技術への投資を続けながらも、コスト管理が奏功した形だ。調整後1株当たり基本利益(EPS)は前年同期比で6%減少したが、市場はこの戦略的投資による影響を冷静に受け止めた模様だ。
Ad通期見通しの据え置きが安心材料に
今回の決算発表で特に注目されたのは、同社が通期の業績見通しを据え置いた点だ。経営陣の自信の表れと受け止められ、買い安心感を誘った。決算発表前のアナリストの評価も総じて強気であり、今回の結果がそれを裏付けた形となった。
この日の株価は78.65ペンスから84.15ペンスのレンジで推移したが、52週高値の97.2ペンスにはまだ及んでいない。今後、業績が会社計画通りに進捗すれば、株価にはなお上昇の余地があるとの見方も出ている。